美化すること

上杉 堅生

担当教員によるコメント

球が集まった形が変化しながらジュエリーになる。装着する過程で色と動きが現れ、身に着けることに驚きと楽しさを発見する作品である。記憶と脳の機能をテーマにしたものであるが、分子構造をイメージさせる。金色・銀色の球体は銅、伸縮するカラフルな線はステンレスにセラミックメッキを施しており、特にステンレスの着色と配色にこだわった。精度が必要なデザインであるが、ステンレスパイプをフレキシブルに伸縮させる構造と色の効果が相乗している。力強さと繊細さを併せ持った作品であり、手に取るとあたたかみを感じる。ジュエリーの在り方を素直に体感できる作品になっている。

非常勤講師・中島 凪

  • 作品名
    美化すること
  • 作家名
    上杉 堅生
  • 作品情報
    技法・素材:銅、ステンレス
    寸法:H32×W200×D210mm、H32×W150×D130mm、H32×W120×D120mm
  • 学科・専攻・コース