山崎ウイスキーグラフィックス
松木 愛華
作者によるコメント
湿潤な風土と名水に囲まれた山崎ウイスキーの魅力を表現したいと思い、イメージポスターを制作しました。ウイスキーの仕込み水となった名水の魅力を表現するため曲線、直線を重ね水模様を描写し、長い熟成期間によって生まれる琥珀色の美しさを見た人に感じてもらえるよう制作しました。ポスターはウイスキーの4種類の飲み方(水割り、ロック、ハイボール、ミスト)で分かれており2枚1組の計8枚制作しました。
担当教員によるコメント
松木さんにとってはパソコンはまるで織機のようである。3年生の時から地道にコツコツと様々なモチーフを織り上げてきた。そして自ら見つけたのが、このウイスキーという液体、そしてグラスという形態、又は氷という溶ける塊だ。いずれも透明なオブジェがからみ合い、実に多様な造形を展開する。暗い空間にドラマチックに浮かび上がる琥珀色の光の織物の何と精緻なことだろう。ウイスキー「山崎」も職人達の作品なら、それに答えた松木さんも実に学生らしい学生だ。光学的な現象を分析的に積み上げているように見えるが、その裏に人間や自然に対する深い思いが宿っていて、今後ますますの飛躍が期待される。
教授・佐藤 晃一
- 作品名山崎ウイスキーグラフィックス
- 作家名松木 愛華
- 作品情報技法・素材:ポスター/Illustrator、デジタル出力
寸法:H1030×W728mm - 学科・専攻・コース
- カテゴリー