卒業制作優秀作品集2014
グラフィックデザイン学科
渡辺 真司
paleden
技法・素材:アートディレクション/紙、OHPシート、Illustrator、Photoshop、デジタル出力 他
寸法:ポスター/H1030×W728mm(9点)、
本/H295×W235mm
私はアートディレクションを実践するため、Pale(淡い)とEden(楽園)を組み合わせて、「paleden」とネーミングしたブランドを設定しました。植物特有の有機的なフォルムと繊細な存在感を衣服に取り入れ、「淡い園」の印象をアイデンティティとするグラフィカルなファッションの世界を築くためです。そして自らの作り上げた世界を、服、ロゴマーク、ポスター、ブックなどを通して表現しました。
担当教員によるコメント
ファッションとグラフィックを一体のものとしたデザイン表現に、渡辺真司は3年時から一貫して取り組んだ。そのブランド「C&G」は、作者名シンジに由来すると共に Cloth & Graphic のコンセプトを内包するネーミングであった。今回のブランドアイデンティティ「paleden」ではその経験が活かされ、デザインに深まりと広がりがうまれた。ネーミング、ロゴマーク、イラスト、衣服、縫製、撮影、コピーのすべてを手掛け、広告としてのシリーズポスターとコミュニケーションツールとしてのブランドブックに、テーマを格調高く結実させた。将来、アートディレクターとして活躍したい本人の総合力を大きく前進させ、細部と全体のバランスの重要性を認識できたこの卒制で得たことを、社会で発揮してほしいと願っている。
教授・木下 勝弘