ハッピーバースデー

赤井 苑美

担当教員によるコメント

「ハル」の内部に迷い込んだような、人工と自然との隙間に落下したような不思議な空間。既存の施設と機材を巧みに生かしたインスタレーションである。流される映像は手書きのアニメーションで、同一のイメージをループさせながら変容させる。反復と差異である。繰り返すことで、差異が強調される。その運動が無音の空間に音を感じさせるのである。

教授・萩原 朔美