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西村 つむぎ

担当教員によるコメント

まさに四年間の集大成であり、今後の活動を世界に向けて出発させる作品となった。映像制作に興味を持ったことが進学の動機であったと聞くが、ダンス表現を考え、実験を重ねる四年間となった。真摯に自身と語り合う力によって、思考の地層を構築し、身体というメディアだからこそ成立する作品行為を獲得した。そこには、意味や、物語を寄せ付けない、リアルな生命としての身体だけがある。ランジェリーのみを着衣した身体が放つ慟哭。強度のある静謐の中、観客の五感も開いていく。

教授・加納 豊美