It Happened One day

峯村 紀恵

担当教員によるコメント

目的に意味や理由などなくたって、世界とつながる方法はきっと見つかるはずだ。「雨を貯めてその重みで加速する装置」「砂を原始的な方法で撒く装置」、説明不能な思い付きからすべては始まる。結果の保証はない。でも峯村にとっては実感としての観察の対象がないと事が始まらない。だからとりあえず作ってしまうのだ。それからはとても不格好だったり、遠回りしたり、でも時間も労力も惜しむことなく猛然と作品に対峙する。実際に今回の映像作品も過酷な編集作業であったが、校正、再撮影を重ねたことで、確かな実感となって作品は構築された。最後まで妥協せず問い続けることは簡単ではない。この真摯な観察の結果によって、君は見事に世界を描写した。

教授・小泉 俊己