Best Performance support wear, スポーツアスリートのパフォーマンスを向上させるウエアー

北見 亮太

作者によるコメント

背中から胸部、腰回り、ヒザ下にゴムバンドを内在させたウェアーは、正しい姿勢の位置に整えてアスリートのトレーニング効果をより向上させる可能性を持ちます。近年、長時間のデスクワークや満員電車での無理な姿勢といった外部環境による「姿勢の崩れ」が目立ち、アスリートも同じ問題を抱え、ケガの原因や偏った筋肉のつき方に繋がっています。まずは「本来人間が持つべき姿勢に戻す」という考えからこのウェアーは生まれました。

担当教員によるコメント

モノを作り出す前に、まず人の身体を見つめる。ウェアーは、人体のラインに基本的に基づくものであるが、北見亮太くんの卒業制作のウェアーでは、身体の状態、姿勢がどのようにあったらいいかを考えて、それに人体のラインを合わせるようなアプローチをしている。この北見くんの提案のベースには、コア・トレーニングという身体を整える視点がある。本来、そういうシルエットでは保つことのできない身体の姿勢を、ウェアーのサポート力で矯正していくことで、創り出している。またこの提案を形にする際の発想には、タスキ掛けという日本古来の身体の留め方が用いられている。様々な視点からの情報を得ながらデザインすることで、これから先、ウェアーにできることの可能性を示す提案となっている。

准教授・濱田 芳治

  • 作品名
    Best Performance support wear, スポーツアスリートのパフォーマンスを向上させるウエアー
  • 作家名
    北見 亮太
  • 作品情報
    技法・素材:布、ゴムバンド、EVA
    寸法:H1700×W400×D500㎜
  • 学科・専攻・コース