Moving

佐藤 麻衣

担当教員によるコメント

楠の大木から刻まれた線形には若きこころの表現が感じられる。それは木の温かさや香りなど木彫刻の特有な樹と人と技のかかわりが息づいているからだろう。線形は緩やかに交差し、螺旋形の動きはナイーブに上昇しながら周りの空気をも取りこんだユニークな木彫刻である。専門思考を通じて真摯に創作と技量を学びえた結果の秀作と思います。

教授・竹田 光幸