海底二万里/Nautilus

宮代 宇穂

作者によるコメント

SFの名作『海底二万里』の装丁・挿画。ノーチラス号にはネモ船長のロマンや童心が詰まっていると感じました。一貫してこどもの時の好奇心や感動を表現したく、編集からロゴタイプ、挿絵に使うことを前提とした大きな一枚絵を制作。一歩一歩を大事にし、それまでに培ってきた感動を詰め込むために装丁や製本も全て自分の手で作りました。こどもから大人になりきれないこども大人まで、少年のこころをもつすべての人にむけて。

担当教員によるコメント

古典SFの名作『海底二万哩』の挿画と装丁に託して、物語文学のロマンとスペクタクルを視覚化した作品。一点の大判イラストの細部が波瀾万丈の各場面の挿画ともなっている。精緻な線画に淡彩を施した画面が、レトロ・フューチャーつまりはかつて想像された未来に特有のノスタルジックな情感を演出し、童心が初めて出会う文学的感動への郷愁を誘う。

教授・西岡 文彦

  • 作品名
    海底二万里/Nautilus
  • 作家名
    宮代 宇穂
  • 作品情報
    技法・素材:造本、アクリル画、本・表紙/土佐麻紙 、見返し/スタードリームFS、アンティークゴールド、本文/ハーフエア、ヘンプ、絵/土佐麻紙にアクリル
    寸法:海底二万里(装丁)/H288×W155×D55 mm(800ページ)、Nautilus(挿画)/H1167×W2730mm