コンドロクラディア・リラ

小笠原 凪紗

担当教員によるコメント

深海から発見された特異な形をした新種の生物をモチーフとした作品。その形や生息する環境から、「その詳しい生体は未だ明らかになっていない。…しかしその実態は、地球外生命体…深海で密かにエネルギーを蓄え続ける宇宙船であった。…」と彼女の思いが膨らんだ。鉄の丸棒に槌目を与え柔らく真上に伸び上がる形のてっぺんにガラスの玉が浮遊するかのように置かれている。それらアンテナのような形を支える根元には、丸い潜水艇?が。鎚を使うことを主とし今まで学び積み重ねて来たもの(特に棒材や板材の特徴)を、自身の思う「かたち」に的確に融合することの出来た秀作だと感じます。この制作体感を忘れず大事にしてこれからの活動に生かしてください。

教授・小林 光男

  • 作品名
    コンドロクラディア・リラ
  • 作家名
    小笠原 凪紗
  • 作品情報
    技法・素材:鉄、ガラス
    寸法:H1650×W1700×D1000mm
  • 学科・専攻・コース