deadly≠sins
高橋 邑木
担当教員によるコメント
現代社会の7つの大罪(貧困、社会的不正、遺伝子改造、過度な裕福さ、麻薬中毒、人体実験、環境汚染)を、仮面をモチーフとして表現しているという。石膏型に押し付けた粘土で基本のかたちを造り、それぞれのテーマに沿って造形し加飾を施している。粘土や釉薬が、高温の窯のなかで、溶けたり沸騰したり縮れたりして色や質感を得ることを、入念な試験焼成を重ねて自分が使いこなせる要素にして増やしてきた。さらにそのデータを自由に使うことで、広い意味での装飾として、見る者に強い視覚的なインパクトを与えることに成功している。テーマの選択については、「事実そのものを具体化することで、感情を掻き立てる媒体を制作しているに過ぎないのだと思う。」といたって素っ気ない。これは表現者としての今後の課題だろう。
教授・尹 煕倉
- 作品名deadly≠sins
- 作家名高橋 邑木
- 作品情報技法・素材:陶
寸法:H300×W250×D150mm - 学科・専攻・コース
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