叙情

関 由希子

作者によるコメント

普段あまり見ることのない、言葉を読んでいる自分の表情を見ることによって自分の微妙な感情の変化を感じたり、作品を見る人自身が“言葉を可視化する”というインスタレーションです。

担当教員によるコメント

文字のキャンバスは、紙、モニター、電光掲示板等、いまや様々な媒体がある。ここでは、極めて私的な詩の内容に立ち入ることはしない。その媒体のひとつとして、さらには、読み手の時間・空間までをひっくるめて提案しようとする姿勢を評価した。晩秋の雨上がり、落ち葉、鏡に映る青空と雲、文字を歪める鏡面上の水滴…。そのすべてが、詩の媒体となった。

教授・松澤 穣