鐘の音がきこえるから
加藤 瞳
担当教員によるコメント
作品に表現されている形と色、乳白色の絵具と色面は下地なのか、オレンジ色の選択と紫色の色面が心の内側を表現しているのか、画面を構成する抽象の意味を考えた。難解である。しかし題名によってその方向は予想しなかった方へ導かれた。画面がこちらの心に写ったのだ。―鐘の音がきこえるから―題名は作者の強い意志である。作品のもう一つの表現である、鐘の音の色彩はその音色をさらに美しく共鳴し、表現の色彩は構成されていったと想像する。どこからか鐘の音とその時から始まる新しい出発の合図なのか、色面の緊張感と共に題名の重要な具象絵画のような気がする。
教授・北條 正庸
- 作品名鐘の音がきこえるから
- 作家名加藤 瞳
- 作品情報技法・素材:油彩、クレヨン、キャンバス
寸法:H162×W227.3cm - カテゴリー