100 MEMORIES IN MY CLOSET
野出木 彩
作者によるコメント
自分の持っている100着の洋服のイラストレーションを描き、それにまつわる記憶のエッセイを添えて、一冊の本にまとめました。「子どもの頃の服」、「家族の服」、「恋の服」など、それぞれの服は、記憶のジャンルごとに10のカテゴリーに分けて編集されています。イラストを描くことと、文章を綴ることという、自分の今まで大切にしてきた二つの創作を掛け合わせて作品を作っていく過程は、衣服を通して自分自身の歩いてきた道のりを辿る作業ともなりました。
担当教員によるコメント
100着にも及ぶ自身の服への思い出を、野出木彩は心のこもったエッセイと人肌を感じるナチュラルなイラストレーションで表現していった。それらは、丁寧なレイアウトと更なるこだわりの製本を経て、清々しい見開きB1の大型BOOKに仕立てあげられた。渾身の力作だと思う。常に高いステージを目指し、大好きなイラストレーションと向き合い続けた野出木は、結果や評価が思うように得られない時期も決して諦めることなく“描く”という行為を愚直に邁進させてきた学生である。この卒業制作で飛躍的な成長を遂げた一人であることは間違いない。クリエーションにおいて、創り手の気概と仕事量は決して裏切らないことを見事に証明したのである。
教授・澤田 泰廣
- 作品名100 MEMORIES IN MY CLOSET
- 作家名野出木 彩
- 作品情報技法・素材:イラストレーション・本/藁半紙、鉛筆、Photoshop、Illustrator、デジタル出力、シルクスクリーンプリント(表紙)
寸法:本/H728×W515×D40mm(1点) - 学科・専攻・コース
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