少女・星 /, 夢の中なら言える

塙 康平

担当教員によるコメント

ロマンティックやなあ。いつも康平の作品はロマンティック。君は優しいから、ついつい人ごとが自分のこととなって、作品まで引きずられることも間々あった。だから良い時とそうでない時の波がある。もちろんどちらも君のテイストはしっかりと出ているのだけど、良いときの作品は、君の存在がどんどん遠のいて希薄になっていく。その分、作品それ自身が際立ってくるのだ。そんな時の君の作品のかっこよさったらない。そのかわり逆の時は、見ていて恥ずかしいほどの言い訳が聞こえてくるようだ。でも、そんなナイーブさを逆手に取って、物語に徹すれば、それはそれで胸キュンな作品になるとも言える。この卒業制作はその両方の良さをクールに開き直ったところで結実させた。静かだけれど透明感あふれる美しい作品だと思う。大きさも良かった。

教授・小泉 俊己

  • 作品名
    少女・星 /, 夢の中なら言える
  • 作家名
    塙 康平
  • 作品情報
    『少女・星 /』
    技法・素材:紙、ホログラムにペン
    寸法:H3152×W2725mm

    『夢の中なら言える』
    技法・素材:紙にペン
    寸法:H1091×W788mm
  • 学科・専攻・コース