秘密基地

赤澤 めぐみ

担当教員によるコメント

この作品は、作者のぬいぐるみに対する興味が発展して出来た作品である。大きさが自身の身体スケールを超える事により、自分が作品内部の空間に入り込む事ができる作品となっている。この事により作品表現の中に現代彫刻が課題としてきた身体表現や内部と外部の関係性などの課題を取り込んだ作品となっている。ぬいぐるみの持つかわいらしいイメージを追いかけるよりも自分を守ってくれる存在としての大きな分身として制作されている事が、明るい色彩の布を縫い合わせて成形した柔らかな素材感と共に好感が持てる作品となっている。

教授・川越 悟