UNERI
松井 萌真
担当教員によるコメント
素直に立体模型作りから始めたことが功を奏した。サーフェスデザインは飽く迄も2次元。3次元的な世界を構築するのは苦手である。しかし、彼女は新聞紙をその中に詰めて、ダンボールの粗末なモデルで試行錯誤。途中からクラスメートがその模型で寛ぎ始め、仮眠を取る者まで出た。一方、その表層について、彼女は波のイメージをドローイングしていた。力強く、大らかなシリーズだったと思う。自身の作品紹介で「自然がうねり、変化する瞬間の形に生命力を強く感じた」と述べている。また、「自然のエネルギーを見る人に感じてもらいたかった」とも。その目論見は見事に成功したのではないか。通常、3次元の表層はその形態に沿うものだが、今回の作品は見事に両立し表層のイメージが際立っている。
教授・髙橋 正
- 作品名UNERI
- 作家名松井 萌真
- 作品情報技法・素材:インスタレーション/シルクスクリーン フェルト(ウール80%・レーヨン20%)、発泡スチロール、チップウレタン
寸法:H60×W190×D90cm、H100×W150×D95cm、H40×W100×D80cm - 学科・専攻・コース
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