卒業制作優秀作品集2016
造形表現学部(夜間)デザイン学科
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embrasser
保冷剤を活用したおもてなしのためのスープ道具
技法・素材・作品種別:レジンキャスト、布、石粉粘土、パテ、アクリル板、ステンレス、木材、ガラス容器 キッチン用品
サイズ:
ポット6人用 H178×W168×D105mm、
ポット4人用 H118×W188×D154mm、
カップ H60×W125×D125mm、
ソーサー H23×W220×D220mm、
泡立て器 H236×W65×D65mm
おもてなしのためのスープ道具の提案。保冷剤を封入した容器で、冷製スープを作り、適温で美味しく味わっていただく。容器は耐熱シリコンを想定。泡立て器は、スープの素となるピュレが詰まらないように、金属部分の重なりを無くした。一点物が多い茶道具をイメージして、工業製品にはみられない柔らかさを表現した。
担当教員によるコメント
「大好きなヴィシソワーズ(ヴィシー風冷製クリーム)を作って、おもてなしをしたい」という動機から産まれた作品。制作にあたっては、「作る=調理」、「適温を保つ=保冷」という機能的なエレメントに加え、「おもてなし」のもつ情緒的かつ美的なエレメントについても、デザインモデルの試作研究を通して、入念な検討を重ねた。その結果、シリコン素材による外装とガラスなどの内装素材の組み合わせによる高い保冷効果を得る構造となった。外観は布を垂らしたときに出来るゆったりとしたひだを思わせるデザインで統一し、完成度の高い作品が出来た。
教授・武正 秀治