水のもり
高橋 瑞希
担当教員によるコメント
人が横たわっているのだが、克明に描写されてはいない。水の中でゆらいで見えているかのようだ。画面の向こう側で展開されている物語は完結はしていない。この作品の中にいる人物は作者でもあるのだろう。まわりの水の景色は本人の内面を彩る思いのそれぞれの象徴であるかのようにも見える。描くということがただ写し取る像であることより、本人がその作品の中に入ってそこにいるかのように、移ろい、ゆらいで見えるさまに共感を覚える。このような描写の在り様はおもしろく感じる。
教授・高橋 幸彦
- 作品名水のもり
- 作家名高橋 瑞希
- 作品情報技法・素材:oil on canvas
サイズ:H181.8×W227.3cm - カテゴリー