ほしの子

舟迫 彩

担当教員によるコメント

ここにきて、見たことのないものに出会ってしまった。四百字詰原稿用紙いっぱいに一編の詩。ほとんど句読点はない。それが「あいうえお」四十六文字分の四十六編。もちろん「を」、そして「ん」から始まる詩もあるのだから。発想も凄いがやり遂げる持久力に感服する。自由ということに自分のブレーキをかけて、それを力にする。その力は時に柔らかく、時に鋭く、時に悲しい。しかしどれも大きな優しさに包まれた四百文字の詩の世界は、どれも上を見上げたくなってしまう。見上げた先には何があるのか。作者の心の中の大いなる宇宙なのかもしれない。そう、心がなごむ出会いだった。

教授・ほしのあきら

  • 作品名
    ほしの子
  • 作家名
    舟迫 彩
  • 作品情報
    五十音詩
    技法・素材:原稿用紙、Web
    サイズ:展示パネル=H268×W385×D5mm(47枚)/冊子=H120×W120mm(48ページ)