エコー1, エコー2
齊藤 菫
担当教員によるコメント
齊藤さんはアトリエに大量のゴミの山をつくり、それを大画面に描写する。入学した当初から齊藤さんは抜群の描写力を持っていたけれど、対象を正しく描き写すこと以上の何かを求めて、いろいろな表現方法を試みている様子だった。2年の時、身近なものを小さなキャンバスに描いたのをきっかけに、その後置かれるモチーフの量は過剰に増えていき、それにともなってキャンバスもますます大きくなっていった。ひたすら描写を続けることで、ただ描き写した絵になってしまうことを乗り越えようと考えていたのではないかと思う。卒業制作で描かれたゴミは、もうただのゴミではなくなって、生き生きとした別の何かに変わっていたと思う。
講師・日野 之彦
- 作品名エコー1, エコー2
- 作家名齊藤 菫
- 作品情報『エコー1』
素材:油彩、キャンバス
サイズ:H1620×W1300mm
『エコー2』
素材:油彩、キャンバス
サイズ:H1940×W1940mm - 学科・専攻・コース
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