絵の作り方—歩く歩く、曇り空のイチョウ並木, 青い女の子
夏目 ゆりえ
担当教員によるコメント
夏目さんは一つの作品に長い時間をかけて制作する。考えが変われば作品も潔く変えるので、いつまでたっても完成しないことがよくあった。その時その時の自分の気持ちの変化に対して正直に制作しているからだと思う。何ヶ月もかけて丁寧につくり込み、もう完成しただろうと思っていた卒業制作の「青い女の子」は、提出期限の直前に突然カッターで全身真っ白に削られた。印象ががらっと変わったけれど、今思えば真っ白の女の子も魅力的だった。しかし翌日には再び青く塗られていた。効率が悪いようだけど大切なプロセスだったのだと思う。夏目さんの制作は、多分どの時点でも完成だと言えるだろう。「青い女の子」は新鮮なドローイングをたくさん見たような満足感を体験できる素晴らしい作品だと思う。
講師・日野 之彦
- 作品名絵の作り方—歩く歩く、曇り空のイチョウ並木, 青い女の子
- 作家名夏目 ゆりえ
- 作品情報『絵の作り方—歩く歩く、曇り空のイチョウ並木』
素材:油彩、アクリル、キャンバス、糸
サイズ:H2390×W1690mm
『青い女の子』
素材:アクリル、石粉粘土、板
サイズ:470×470×1530mm - 学科・専攻・コース
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