伊藤 三園
巣立ちの背中
技法・素材・作品種別:水性木版、切り絵 サイズ:H80×W40cm
担当教員によるコメント
伊東三園の作品は、水性木版画と切り絵を併用した作品である。和紙に摺られた木版画の画面を部分的にカットをして、その和紙をアクリルに挟んで浮かすことで、影を生み出している。繊細にカットされた切り絵のウエディングドレスとモノトーンで摺られた人物は、柔らかく清楚だ。「女性にとって人生の中で一番美しい瞬間」というこの日の彼女を作者は、優しく見守る。そして、切り絵が和紙に落とす影は、ライティングによって様々な表情を生み出していく。それは、これから巣立っていく花嫁の心のゆらぎなのかもしれない。主人公は、鑑賞者に後ろ姿を見せているだけで表情は隠されたままだが、観る側と無言のだが限りなく芳醇な対話を享受できるだろう。
教授・古谷 博子
担当教員によるコメント
伊東三園の作品は、水性木版画と切り絵を併用した作品である。和紙に摺られた木版画の画面を部分的にカットをして、その和紙をアクリルに挟んで浮かすことで、影を生み出している。繊細にカットされた切り絵のウエディングドレスとモノトーンで摺られた人物は、柔らかく清楚だ。「女性にとって人生の中で一番美しい瞬間」というこの日の彼女を作者は、優しく見守る。そして、切り絵が和紙に落とす影は、ライティングによって様々な表情を生み出していく。それは、これから巣立っていく花嫁の心のゆらぎなのかもしれない。主人公は、鑑賞者に後ろ姿を見せているだけで表情は隠されたままだが、観る側と無言のだが限りなく芳醇な対話を享受できるだろう。
教授・古谷 博子