Peten Pattern

松田 兼一郎

作者によるコメント

なぜモノが使えるのか?そんな疑問から制作をスタートした。例えば、ドアを開けるとき、押すのか引くのか、ドアの種類、ノブの形、開閉のサインなどから判別している。即ち、モノが使えるのは理解する力があるからである。このことから、理解をどのように作るかによってコミュニケーションのあり方が決まると考えた。では、理解のズレが生じたらどうなるのか?意図的に理解のズレを生むキーワード「騙す」をコンセプトにコミュニケーションの方法を模索した。

担当教員によるコメント

日々使う身近かな道具の数々を「騙し(だまし)」というテーマでリデザインすることにより、「人とモノとのコミュニケーション」を俯瞰しようという意欲的な作品である。使いやすさと、わかりやすさが求められる日常使いの道具に、「騙し」という「予想を裏切る」要素を付加することにより、「人とモノとのコミュニケーション」に新たな魅力が生まれた。制作物個々の完成度も高く優れた作品として評価したい。

教授・武正 秀治

  • 作品名
    Peten Pattern
  • 作家名
    松田 兼一郎
  • 作品情報
    プロダクト
    技法・素材:アクリル、紙、針金 ほか