植竹 茉奈

作者によるコメント

『大人はずっと子供の時の思いを抱えたままなんだと思う』母子家庭で育った高校生の主人公は、日々母親が捨てたゴミを標本箱に収集していた。ある日、再婚を切り出してきた母親に主人公は困惑する。主人公は、隣に住む少女やその父親との交流を通して、次第に大人が抱く思いに気付いていく。

担当教員によるコメント

母と子2人暮らしの中で自立へと踏み出す少年の物語です。少年の内面の世界を実尺のセットの部屋を作ってドラマを構成しておりオープンロケとの対比も有り、独自の世界観が際立って効果的に演出に生かされています。隣りの少女との交流を通して自分に向き合う脚本は見る側に違和感無く少年の変化を伝えています。荒削りながら、気持ちの変化を丁寧に表現したドラマに成っています。

非常勤講師・石 茂雄