ある街のあるところ
白井 俊一
作者によるコメント
豊かな街になることを願って、寄り道を増やしていく取り組み。
担当教員によるコメント
縄文遺跡が多く残る国分寺崖線がもつ悠久な歴史性、そしてそのエリアに散在する美術館や文化施設が継承する文化性。この極めて貴重な多摩美術大学上野毛キャンパスの立地環境を活かし、未来に継承するための新しい施設の提案である。国分寺崖線に対し、その下の二子玉川エリアは、多摩川の洪水に見舞われる立地特性から歴史性や文化性が希薄であり、商業的開発が主導するエリアとなっている。白井君は、このふたつのエリアのそれぞれの特性を踏まえ、両者の共存と連携による、新しい地域特性の創出をテーマに制作を進めた。計画論的には展開ストーリーの記述が必要であるが、あえて静的な造形作品でメッセージを伝えるという選択がなされた。最終作品は、鉄という素材の圧倒的な存在感により、新キャンパスと国分寺崖線との一体性を伝えるコンセプトモデルの提示となった。
教授・堀内 正弘
- 作品名ある街のあるところ
- 作家名白井 俊一
- 作品情報まちづくり
技法・素材:鋼材
サイズ:H1200×W1200×D3600mm - カテゴリー