線 と 透 き 間
澤田 杏子
担当教員によるコメント
身に付けるアートとして、従来にない新しいジュエリーを目指し、可動式で形を自由に変えて装うジュエリーを考案、継続して研究制作してきた。一点は捻ることで形が変化するかなり大型のネックピースだが、頭部周りの空間を包含する線材による軽やかさが繊細さをも実現している。二点目は板材から作った四角いパーツで、可動部を動かし長さを変えると作品の密度が変化し、肩に乗せた時の表情が色々に楽しめる。構築的なデザインは、テストピースを何度も作り、思い通りの動きが得られるまで改良する丹念な作業によって確立。同形の大量のパーツを作り、遊びをもたせてリベットで繋ぐ、忍耐強さ必須の丁寧な仕事によって完成させた。生真面目さとはっきりしたデザイン志向を今後の活動に生かし活躍することを期待している。
非常勤講師・山田 瑞子
- 作品名線 と 透 き 間
- 作家名澤田 杏子
- 作品情報技法・素材:真鍮
サイズ:左=H200×W350×D350mm/右=H80×W350×D350mm - 学科・専攻・コース
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