モランスコボリ

担当教員によるコメント

力のある被写体に巡り合うこと、そして予想外の事態に対応して乗り越えること。「モラネボリ（モラニ村の嫁）」にはドキュメンタリーの幸運と強さがある。日本人ヒロイン、マリカ。ロマの夫と幼い子供二人。監督は彼ら一家と急遽マケドニアへ飛ぶことになり、ロマの一族と出会う。音楽一家の男たちの演奏の力、伝統的生活を守る女たちのタフネス。子供たちの個性。その中でマリカのしなやかな強さ、言葉の魅力ががとらえられている。

客員教授・大久保 賢一