ヒカリ 極小と極大

大澤 悠介

担当教員によるコメント

ガラスの性質として、透明であること、光を反射し屈折するということは、様々な方法で利用されてきた。カットグラスやシャンデリアなどの装飾は自体が一般的なガラスのイメージの一つとも言えるだろう。大澤はこのきらきらと反射し、屈折し輝くガラスの魅力にとりつかれ制作をつづけてきた。幼少期から好きだったという、手の届かない不思議な光の現象を、自らの手で作り出すことが彼の狙いだ。卒業制作では、大量のパーツが光を反射する装置をつくった。有機的な形に伸ばされたガラスの底面には、鏡面の樹脂が仕込まれており、ただでもきらきらするガラスがさらに光り輝くようになっている。この力技とも言える表現がどのような形で社会とつながりを持てるのかが、今後の課題でもある。

教授・高橋 禎彦

  • 作品名
    ヒカリ 極小と極大
  • 作家名
    大澤 悠介
  • 作品情報
    技法・素材:ガラス、鏡
    サイズ:H2000×W2100×D1000mm
  • 学科・専攻・コース