furniture4.0series
大川 翔吾
作者によるコメント
「はまる」ことによる構造的強度への挑戦。その強度や「はまり」を身体で感じることができる家具、椅子に落とし込んだ。4mmの合板のみからなる椅子の設計、実制作を過程とともに展示する。
担当教員によるコメント
「はまる気持ちよさを作品にしたい」と本人がいいました。最初は何をいっているのかと思いましたが、どうやら蓋がぴったりと“はまる”ような、何かと何かが綿密な関係で出来上がっている状態のことでした。桐の箪笥を開け閉めした際に、他の引き出しが出てきてしまうような、クリアランスが限りなくないような、そんな感覚を何かにあてはめるイメージでした。家具の引き出しのような用途としてのそれではなく、各面を「はめる」構造とすることによって、薄い板材でも十分な強度を獲得しました。4mm厚の合板をレーザーカットして組み立てた椅子やテーブルは、想像以上に軽やかでしっかりとした強度を実現していて、これまでの合板製家具の常識を超えているように思います。
教授・米谷 ひろし
- 作品名furniture4.0series
- 作家名大川 翔吾
- 作品情報家具
技法・素材:シナベニヤ、ラワンベニヤ
サイズ:H740×W400×D520mm、H580×W520×D610mm、H440×W300×D300mm、H740×W600×D600mm - 学科・専攻・コース
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