機械学習により判定された自然言語の感情を視覚化する試み
遠山 昌宏
作者によるコメント
機械学習による自然言語の感情判定を行い、そのデータを用いた視覚化パターンの模索として 16 パターンの視覚表現を試みました。
①入力された音声を Google Cloud Speech API により文字列へ変換
②その文字列を Google Cloud Natural Language API により感情判定
③返ってきたデータを用いて、openFrameworks による視覚化
を行なっています。
担当教員によるコメント
本作品は「機械学習による自然言語の感情分析の可視化」と説明できるが、いくつかの興味深い発見と提案が含まれている。ひとつ取り上げるとすれば、「AI(機械学習)」と「人間(自然言語)」との共存を意識して作られていることであろう。Googleが提供するAIによるサービスを利用して、私たちが発する言葉に含まれた感情をリアルタイムで分析し、そこから値を得て感情変化の可視化を行なっているのだが、感情は一様に捉えることができないという作者の考えが、18台ものディスプレイに展開された多種多様な視覚表現にあらわされている。まだ未成熟とはいえ、AIが制作の助けとなる時代を実感するとともに、ディスプレイに映しだされる映像は、私たちの「こころ」とは何かについて問いかけているようだ。
教授・永原 康史
- 作品名機械学習により判定された自然言語の感情を視覚化する試み
- 作家名遠山 昌宏
- 作品情報プログラム
技法・素材:Python、GoogleCloudAPI、openFrameworks - 学科・専攻・コース
- カテゴリー