動物園写真の表と裏
保坂 真寿美
作者によるコメント
動物と写真を愛する私が動物園で動物たちを撮影し、約5000枚の写真の中から100枚を厳選しました。その写真を「表」と設定し、編集済みの写真の上から私の撮影時の思いを走り書きしたものを「裏」として表現しています。動物たちの素直で純粋な生き様や私の動物たちへの愛など見所がたくさんあります。
担当教員によるコメント
動物園で撮影した動物写真と、作者のコメントが書かれた同じ写真、その2枚を対として表現した作品。保坂は春の早い段階で動物園で撮影した動物写真を主題材とすることを決め、全国の動物園をまわって途切れることなく撮影を続け、その表現方法を探った。写真の数は5000枚を超え、そこから100枚をセレクトし、動物(やその写真)に対するコメントを綴っていった。審査会ごとに表現方法を変えてテストを行ない、最終的には写真を壁面いっぱいに展示し、コメントを書いた写真を書籍にして、写真の壁面に正対するように置いた。つくることによって考え、メディアのかたちに実現させたこの作品に込められた作者の想いは、決して軽いものではない。しかし、それはここに書かずとも、写真の動物たちが語ってくれている。
教授・永原 康史
- 作品名動物園写真の表と裏
- 作家名保坂 真寿美
- 作品情報平面(写真)、本
技法・素材:インクジェット紙、Photoshop(写真)、レーザープリンター紙、iPad(本)
サイズ:写真=H3400×W5000mm、本=H148×W210×D15mm - 学科・専攻・コース
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