GYO-RETSU MUSEUM, 日本のメンタリティを価値化する、新しい観光資源

山本 優衣

作者によるコメント

日本では、列に並ぶことが習慣化されています。日本人の為す行列には、待つ、整える、気遣うなどの特有の精神性や美意識が現れます。混雑した状況でも順番を守り、美しく並ぶ日本人の行列は、もはや日本のメンタリティそのものと言えるのではないでしょうか。この「行列」をテーマに日本の精神性を可視化し、その特異性を伝えることを目的とした新たな観光資源として、「GYO-RETSU MUSEUM」を製作しました。

担当教員によるコメント

3年次の「日本」をテーマに出題された課題を、さらに深掘りした作品で、インフォグラフィックスが作り出す、表現領域の拡張を試みたデザイン。「混雑」と「整列」という観点から見えてくる日本固有の秩序を、いくつかの名所を題材に表現することで、日本人の資質や特性を浮き彫りにさせた。白い空間に心地よく配置されたタイポグラフィやきれいに並んだ赤いピンが作品の意図をより明快にし、細部に行き渡った空間全体の質感が、日本人特有の美意識を表現することにも成功していて、美しいプレゼンテーションとなった。

教授・永井 一史、非常勤講師・岡室 健

  • 作品名
    GYO-RETSU MUSEUM, 日本のメンタリティを価値化する、新しい観光資源
  • 作家名
    山本 優衣
  • 作品情報
    技法・素材:シルクピン、スチレンボード、プレミアムマット紙
    サイズ:H594×W160×D841mm(5点)
  • 学科・専攻・コース