卒業制作優秀作品集2021
生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻

梶田 岳

Branch Plus

技法・素材:技法=3Dプリンター、レーザーカット/素材=ABS樹脂、PLA樹脂、透明樹脂、複合石膏パウダー、アクリル板
作品形態:1/1 スケール モックアップ
サイズ:long=H2100×W240×D240mm、short=H1100×W240×D240mm、sensor=H240×W350×D40mm

日本全国には、160万戸もの農家がいる。その約4分の1以上は兼業している仕事の所得が高い第2種兼業農家である。
彼らのほとんどは、農協や国の補助制度にあまり守られないというハンデを持ち、代々受け継いだ土地を守るために農業をしている。私は前期の5ヶ月間、実際の農園で農作業や野菜の納品などをお手伝いした。そのリサーチや体験をふまえて、第2種兼業農家を支えるプロダクトとサービス、“ Branch Plus ”を制作した。彼らが農業をしやすい環境や仕組みを整えることで、産業規模として大きい利益をもたらし、いち農家として働き続けやすく、自身の持つ土地を守ることができるのではと考えた。“ Branch Plus ”はそんな忙しい彼らを支える存在である。

担当教員によるコメント

日本標準産業分類の第1次産業である農業、その構造には現在の社会生活を営む上での収入問題や、土地の伝承など直面した課題があることをテーマにしている。農業以外からの所得が主であり、兼業故に国や団体からの支援も少ない第二種兼業農家(農家の1/4)に着目し、それらに向けたプロダクトとサービスの提案です。兼業であるからこその作業内容分析、実際の農地規模等のリサーチ、度重なる原寸サイズでのラフモデル考察によって、支柱とオプショナルパーツ(センサー、ライト、カメラ)の使用性、サイジング、カラーリングを高いクリエイティビティーに繋げる事ができたと評価されました。時代が必要としている“世代間の産業シフト”への一つの提案であり、今後の農業のあり方に向けた問い掛けです。

教授・中田 希佳

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