RESIDENTS postcard collection

野村 寛太

作者によるコメント

私の頭の中に住まう者達は日々生き生きと暮らしてる。どこからやってきたのかはみんな違うけど、一度住み着くとずっとそこにいてなんだか楽しそう。楽しいならそれでいいよと私は彼らを受け入れる。そしたらこんなにたくさん来るなんて。でも騒がしいくらいが丁度いいのかもしれない。そんな彼らのポストカード200枚。

担当教員によるコメント

イラストレーションは、言葉にならないイメージの世界を伝えることができる。そのようなイラストレーションの特性に対して、野村寛太は真っ直ぐに向き合っている。全部で200点あるポストカードの数々で構成された本作には、実に個人的な世界観が表現されている。特筆すべきは、それらがスナップショットのような形式で描かれている点にある。この形式によって、我々はプロフィールの説明を受けることなく、視覚的な情報から登場人物のキャラクターを窺い知ることになる。さらに描かれた一点一点を見ていくと、主観、客観、仰望、俯瞰、日常、非日常…といった、観る者を飽きさせない視点の幅広さが感じられる。これらはまさに、野村が培ってきた想像力の豊かさと確かな表現力の賜物である。

講師・高橋 庸平

  • 作品名
    RESIDENTS postcard collection
  • 作家名
    野村 寛太
  • 作品情報
    イラストレーション
    技法・素材:ペン、インク、Procreate
    サイズ:ポストカード=H100×W148mm(200点)/ポスター=H1030×W728mm(4点)
  • 学科・専攻・コース