separate

新嶋 晃基

作者によるコメント

もともとは、全く別の題材で卒制を考えていましたが、自分の中で腹落ちしない状態が長く続いていました。自分にとっての「新しいグラフィックの表現」を見つけるために試行錯誤し、そんなこんなで最終的な卒制の題材決定が10月の半ばになってしまいました。残された制作時間は少なく、とにかくアウトプットのスピードを意識していました。しかし、私の作品はディスプレイの精度が重要なため、上野毛の展示会場が完成しないと設置できず、完成した状態を初めて見たのが卒展1日目でした。ハラハラしっぱなしの卒制でしたが、なんとか乗り越えられて良かったです。

担当教員によるコメント

グラフィックは、紙にインクを定着させるという印刷の技術によって発展してきた。その印刷された表現にプロジェクションされた像を加えることによって、”動くグラフィック”と呼べるような新しい表現の可能性を感じさせるものになった。導線に従いながら歩くことで、自分の身体によって光を遮断し、グラフィックと映像で成立していることが種明かしされるという体験設計も良かった。計画から途中までは、まったく違うアイデアをすすめていたが、思い切って切り替えたことがこの成功につながった。

教授・永井 一史、非常勤講師・岡室 健

  • 作品名
    separate
  • 作家名
    新嶋 晃基
  • 作品情報
    映像、インスタレーション
    技法・素材:紙、インクジェットプリント、プロジェクター
    サイズ:H728×W1030mm(3点)、H210×W297mm(8点)
  • 学科・専攻・コース