卒業制作優秀作品集2022
統合デザイン学科

原口 こころ

365socks

デザイン
技法・素材:リブソックス、シルクスクリーン メディウム、布えのぐ、布ポスター、モニター、ファインフルート、Illustrator、Photoshop
サイズ:ソックス=25~27cm(43点)/H1189×W841mm(4点)、H95×W95×D35mm(16点)

365socksは、「身につけるカレンダー」がコンセプトの靴下ブランド。左に月、右に日の数字が書いてあり、片方ずつ選ぶことによって日付が成立する靴下です。数字は、12月+31日分のひとつひとつ異なるタイポグラフィーを制作しました。数字はシルクスクリーンで印刷していて、靴下の素材感・色の組み合わせ・履いたときの見え方を中心に検討しました。また、展示時にはモニター2台で左右の靴下をランダムに表示し、あらゆる組み合わせを表現しました。パッケージには数字のみを印刷し、その日付を強調しています。誕生日や記念日など誰もが心の中にある大切な「日」に、色やタイポグラフィーを加え、それらを身につけることで日常に少しのわくわくを添えてくれます。

担当教員によるコメント

「ちょうどいいデザイン」。卒制講評の時、アートディレクター岡室健が「ちょうどいいデザイン」とコメントしてくれたが原口の作品をまさにそれだ。タイポグラフィー、写真、アイデアがほどよい温度で組み合わさっている。ストイックでなく、過剰でもなく、ここちいい温度と湿度の部屋のようだ。それが原口のセンスだといえると思う。やや緊張しながらもニコニコしているかんじ。独特のチャーミングなタイポグラフィーと左右違う色の靴下という提案でもあるが確かにこの靴下を履いたら生活が前向きになりそうだ。
過剰なところはなく、ちょうどいい湯加減。それが原口の持ち味ではないだろうか。ここちよい日差しがあたり、植物が美しく共存する空気がきれいな整頓された部屋のようなデザイン。卒制の最初と最後が全くちがうものになったが、原口はいつも朗らかで挑戦を忘れない。しかも無理したものではなく、ちょうどよい挑戦だ。卒業したらファッション関係にすすむということだがこの「ちょうどいいデザイン」を邁進してほしい。みんなが気がついたら着ているような快適なものをデザインするんだろう。ニコニコしながら。TOP21、おめでとう。やったね。

教授・佐野 研二郎、非常勤講師・榮 良太、非常勤講師・小杉 幸一

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