卒業制作優秀作品集2022
生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻

相川 実来

レジ袋の価値の再構築

技法・素材:編機、レジ袋
作品形態:立体
サイズ:黄=H450×W330×D200mm、
白=H450×W350×D200mm、
紺=H500×W350×D200mm、
茶=H350×W230×D130mm、
靴下型=H350×W250×D150mm、
バゲット型=H500×W150×D150mm

動画を再生する

『使い捨てのイメージが浸透しているレジ袋の概念を打ち壊し、長く愛用したくなるモノへと生まれ変わらせる。』
これまでプラスチックは世界の産業を大きく発展させ、私たちの生活を支えてきた。その反面、自然分解されない性質に加え、大量生産大量消費されてきたことから、現在深刻な環境問題を引き起こしている。
私は、プラスチックのイメージを変えることで、大量消費を抑えることができるのではないかと考えた。
使い捨てイメージが強いプラスチックを、長く大切に使いたくなるようなモノに変身させることが出来れば、これからのプラスチックのあり方は変わるかもしれない。
まずは、誰もが身近で消費する機会が多いレジ袋を用いて、イメージの再構築に取り組んだ。

担当教員によるコメント

相川実来さんの卒業制作は、レジ袋を材料にしたエコバッグの提案である。レジ袋に対しては、多くの人が環境に悪いネガティブなイメージを抱いている。しかしレジ袋の素材そのものは、1回使用で使い捨て、焼却/埋立処理するような脆い素材ではなく、むしろ耐久使用できる強さを持ち合わせている。馴染み深いBOOK OFF、セブンイレブン、ドンキホーテ、ドンクのレジ袋を編んでつくられたエコバッグは、どことなく元のイメージを引き継いでおり、その提供するギャップからモノのあり方とはどうあるべきなのか考えるきっかけを提起している。編むための道具の改良から始めて、相川さん自身の想い描くモノを形にしており、工夫の力によって支えられたデザイン提案となっている。

教授・濱田 芳治

  • prev
  • next
  • 相川 実来
  • 井上 岳哉
  • O’HALLORAN Sebastian
  • 葛西 日向子
  • 佐藤 桂
  • 品川 及
  • 志村 優
  • 武輪 幸之介
  • 中尾 詩夏
  • 納谷 保奈実
  • 濱口 翔真
  • 古瀬 響

学科TOPへ