水発電の美を探る、実験的アートピース ephemeral

古瀬 響

作者によるコメント

マグネシウムと酸素を反応させて発電する「水発電」のプロモーションとして、発電技術をわかりやすく美しく体験できるアート作品を制作した。水面にそっと浮かべると、優しく光りながら漂い、作品そのものが徐々に朽ちていく。目に見えない化学反応を美しく可視化し、未来の発電に対する人々の意識を変えたいという思いを、儚いアート作品として体現した。

担当教員によるコメント

E.F.E株式会社様との産学連携プロジェクトの提案作品です。『水発電の価値プロモート』が彼が取り組んだテーマです。現在主流の発電方法やバッテリーは、化石燃料や発電後排水、リチュウム、希硫酸等と自然界との関わりについては決して望ましい関係にあるとは言えない。そんな中、水発電の特徴である自然界との優しい関わりを、水辺に浮かぶ木の葉をモチーフに価値を視覚化したアート作品であり、万人が美しいと感じるプロモーションデザインです。塩水とマグネシウムに加え、空気極があることで発電する技術的特徴を度重なる実験と、巧みな造形処理で可視化に成功しています。子供から大人まで、水発電を知って頂く手段として今後の周知のあり方に一石を投じる作品です。

教授・中田 希佳

  • 作品名
    水発電の美を探る、実験的アートピース ephemeral
  • 作家名
    古瀬 響
  • 作品情報
    技法・素材:マグネシウム、アルミ、カーボン、3Dプリント
    作品形態:アート
    サイズ:約H25×W300×D150mm
  • 学科・専攻・コース