橋本 佳那
『 』
技法・素材:シルクスクリーン、昆虫標本 サイズ:H890×W683mm(2点)、H693×W880mm(1点)、H130×W130×D70mm(3点)
私を知って欲しいという想いから、自分の好きなものを題材に制作しました。作品は全て私の日常の写真を元に描いています。標本作品を置くことで、鑑賞者にリアルな体感と、平面的な絵画とのギャップを感じて貰えると嬉しいです。
担当教員によるコメント
橋本佳那は、日常の光景をデジタルで色面化し、シルクスクリーンで表現する。その光景はシンプルな線と鮮やかな色面で整理されることで、ポップな軽妙感を表しながらも、なぜか言い難い奇妙さがそこに帯び始める。まるで日常の背後に潜む別の世界への入り口を表すかのようだ。卒業制作では、トカゲの脱皮や道端で死んでいる昆虫などを標本化しながら、彼らがどのような日常を送っていたのかを想像して作品化する。動かない「死」としての標本と彼らの「生」としての光景を対比することで、生と死が表裏一体であり、それが我々の日常を構成していることを示す。観る者は、作品のポップな軽妙感に流されるのでなく、日常を構成する奇妙な二面性に注視すべきであろう。
教授・大島 成己
担当教員によるコメント
橋本佳那は、日常の光景をデジタルで色面化し、シルクスクリーンで表現する。その光景はシンプルな線と鮮やかな色面で整理されることで、ポップな軽妙感を表しながらも、なぜか言い難い奇妙さがそこに帯び始める。まるで日常の背後に潜む別の世界への入り口を表すかのようだ。卒業制作では、トカゲの脱皮や道端で死んでいる昆虫などを標本化しながら、彼らがどのような日常を送っていたのかを想像して作品化する。動かない「死」としての標本と彼らの「生」としての光景を対比することで、生と死が表裏一体であり、それが我々の日常を構成していることを示す。観る者は、作品のポップな軽妙感に流されるのでなく、日常を構成する奇妙な二面性に注視すべきであろう。
教授・大島 成己