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入学定員―169名

入学試験科目・配点・日程
 2月7日(水)
  鉛筆デッサン(100点)―10:00〜16:10
  (12:30〜13:40は昼休み時間)
 2月8日(木)
  色彩構成(100点)―10:00〜16:10
  (12:30〜13:40は昼休み時間)
 2月10日(土)
  国 語(100点)―10:00〜11:30
  外国語(100点)―12:00〜13:00
  

鉛筆デッサン(5時間)
 「手と植物」を想定して描きなさい。
 ・鏡は、補助用具である。
 ・画面は縦位置であること。
使用紙:クレセントボード310・B3

色彩構成(5時間)
 積み木と、ABCの文字を使って色彩構成しなさい。

注意
  1. 画面はB3ボード全面とする。縦位置で使用。
  2. 積み木は複数とし、ABCの文字は大文字で1文字づつ使用する。
  3. 色彩は自由。ただし平塗りとし、画面はすべて塗ること。(白は白く塗る)
  4. この場合の「積み木」とは、側面の厚みが等しく作られた、円、正三角形、正方形、長方形の立体物とする。積み木の素材は自由。
  5. バックはすべて1色平塗りとする。(ただし、必要な場合はモチーフの影を描いてもよい)

使用紙:クレセントボード215・B3
  

鉛筆デッサン
 出題のねらいは、デザイナーとしてヴィジュアルコミュニケーションするのに必要なデッサン力を求めています。それには、創作の原点ともなる日常の観察、そこから生まれる発見、考え、ひらめきなどが引き出せるよう想定デッサン問題にしてあります。過去に出題された 1「あやとりをする手」2「ピンポン玉を2個持つ自画像」3「美しいポーズの両手」4「人体」5「両手で鳥を持っているポーズ」6「両手と白い一枚の紙との美しい関係」7「二人の両手」8「手と植物」と解るよう特別なものではなく日常の生活の観察からうかがえる想定デッサンとして意図されています。

色彩構成
 グラフィックデザインの基礎として、幾何的なモチーフと文字による構成という出題を続けていることが、だんだん実って来たようで、良いアイデアを見つけ、色と形を工夫した作品が少しづつふえてきました。ますますシンプルでセンスの光る画面構成を心がけて下さい。また、文字もグラフィックデザインの重要な要素なので、文字の美しいあり方についても勉強しておくとよいでしょう。
 ついては特に以下の4点に注意して下さい。1「遠近感や立体感又は質感などの表現が、かえって平面としての構成を弱めることのないように。(不要な細かい描写は避ける)」2「色数が多すぎて配色の効果が失われたり、逆に色彩が消極的なために視覚的な豊かさが不足しないように。」3「問題文を慎重に読んで課題違反は減点されることに注意するように。(今年度の『積み木』の出題では円柱形を球体と取り違えた例が多くあった)」4「問題文をひねって考えるより前に、まずは出題が何を求めているのかをよく汲み取るように。」
  

鉛筆デッサン
・理解力=問題の把握・理解が正しいか。
・発想力=課題を造形化するアイデアが優れているか。
・描写力=構図、形、動き、光、量感など描写することに必要な技術が優れているか。
・個性=デッサンからうかがえる品格、感性に優れているか。

色彩構成
・理解力=問題の把握・理解が正しいか。
・発想力=課題を造形化するアイデアが優れているか。
・構成力=アイデアを明快でムダのない平面表現に美しく整理できているか。
・完成度=手仕事としての仕上げが優れているか。
・個性=色感・品格・感性などが優れているか。

解 説 
 例年本書に掲載してきた鉛筆デッサンと色彩構成の作例は、あくまでも実際に行われた入学試験の作品の中から、その一部を報告として選んだものであり、それらの造形処理を受験生に薦めるものでありませんので、この点に十分に注意してください。より自由で、個人としての意志を持った新鮮な作品を期待しています。
  

 

美術学部:
 

造形表現学部:
 
入学試験問題・「実技」参考作品集2001