環境デザイン学科
平成16年度入学試験(一般入学試験)

入学定員―55名

入学試験科目・配点・日程
 2月14日(土)

  鉛筆デッサン(150点)―10:00〜16:10
  (12:30〜13:40は昼休み時間)
 2月15日(日)
  空間デザイン(150点)―10:00〜16:10
  (12:30〜13:40は昼休み時間)
 2月16日(月)
  国 語(100点)―10:00〜11:30
  外国語(100点)―12:00〜13:00

実技問題

鉛筆デッサン(5時間)
 与えれらたモチーフを、背景の教室を含めて鉛筆デッサンしなさい。
 イーゼルや人は描かないこと。
 用紙の縦横は自由とする。

使用紙:M画ボード・B3

空間デザイン(5時間)
 与えられた材料を用いて、盤面Aと立体Bによって作られる空間を構成しなさい。
 ケント紙は折る、曲げる、切る等の使い方、および使用枚数は自由とする。
 すべての材料は接着剤で固定する。
 高さはボード上40cm以内とする。
盤面A
 ケント紙を用いて、机上に水平に置いたボード上に起伏を作る。
 盤面Aは全面を有彩色(黒、白、灰色を除く色)で彩色する。
 ケント紙はボード上すべてを覆い、真上から見てボードからはみ出さない。
立体B
 ケント紙を用いて、盤面Aの上に立体Bを作る。
 立体Bは一つとし、真上から見てボードからはみ出さない。
 盤面Aと接する部分は4ヶ所以内で、それぞれ直径1cmの円内にあること。
 必要と思う部分を有彩色(黒、白、灰色を除く色)で彩色する。

配布材料:ボード・B3・1枚/ケント紙(ビニール袋入り)・A6・1束/接着剤・1本/草案用紙・A3・2枚/カッター用台紙(黄ボール紙)・1枚

実技問題出題のねらい・意図、採点のポイント

 環境デザインの世界は、自分の身体の周りの小さなところから都市的な規模まで、そのスケールはさまざまです。「もの」だけでなく、「もの」を造ることによって生まれる「空間」を造る作業です。実技試験ではその空間を把握する能力、そして空間を創造する能力を見ることによって適性を判断します。

鉛筆デッサン
 環境デザイン学科を受験する人は人体デッサンの練習をほとんどしていないと思います。しかしマネキンは人体ではありません。人間に見えてしまっては失敗とも言えます。モチーフの意味は三次曲面をもつ物体がさまざまな角度で立体的に交差し、その間から向こう側が見えるということで、モチーフの部分と部分、モチーフと床、壁、天井との間に生まれる空間が認識されているかどうかがポイントになります。

空間デザイン
 与えられた材料の特性をよく読み取ることが、まず重要です。ケント紙という素材はありふれていますが、はがき大というサイズとそれによって生じる接合部分をどう考え、どう表現していくかが大きなポイントです。その上で、盤面と立体の関係が意識されているかどうかが問われます。
 参考作品集に載っているのはあくまで優秀作品であって模範解答ではありません。出題の条件は毎年異なるので、載っている作品のまねをしてもよい作品にはなりません。もっと自由で、多様な可能性があるはずです。

 環境デザインには社会性が要求され、与条件を無視した表現はありえません。与えられた条件をどう分析して、どう応えていくかが問われます。その手法とプロセスこそが環境デザインにとっての自己表現なのです。

平成16年度入学試験(大学入試センター試験利用入学試験)

 「鉛筆デッサン」「空間デザイン」は一般入学試験と同一問題で共通ですが、得点は一般入学試験と異なった配点で評価されます。

入学定員―15名

大学入試センター試験科目
選択

 外国語(100点満点に換算)
  英、独、仏
 国 語(100点)
  国 I 、国 I ・国 II (近代以降の文章)
 地理歴史(100点)
  世A、世B、日A、日B、地A、地B
※上記3教科11科目のうち2教科2科目選択(3教科3科目受験した場合は得点の高い2教科2科目を評価)

本学での個別学力検査
 2月14日(土)

  鉛筆デッサン(100点)―10:00〜16:10
  (12:30〜13:40は昼休み時間)
 2月15日(日)
  空間デザイン(100点)―10:00〜16:10
  (12:30〜13:40は昼休み時間)

入試科目の変更点について

 平成17年度のセンター試験利用入試の選択科目は、外国語・国語・地理歴史・理科の4教科20科目から2教科2科目の選択となります。外国語・国語・地理歴史・理科において2科目以上受験した場合は得点の高い2教科2科目を評価します。(詳細は平成17年度学生募集要項を参照してください)

キャリア入試(社会経験者のための入試)実施について

 平成17年度より「キャリア入試」(12月)を実施します。積極的にデザインと社会との関りを作りたいと考える、社会人経験を有する人を募集します。(詳細は平成17年度環境デザイン学科キャリア入試学生募集要項を参照してください)