デザイン
モチーフ(今年度は黄色のゴム風船)を応用し、独創的で新しい道具を考える力や、その考えを表現する力があるかを見るのがねらいだ。
人類は古代からさまざまな道具を創造してきた。石や骨を見て、硬い木の実を割る道具や狩猟道具を創造した発想力が、現在の繁栄をもたらしたとも言える。プロダクトデザインは、この人類の道具史の延長線上にある。モチーフを見てイメージを膨らませ、私たちの生活に役立つ道具を発想できる能力は、プロダクトデザインを学ぶために不可欠である。独創的で新しい道具を考える力をつけるためには、普段から「こんな道具があったら」というような問題意識や、色々な道具の形や構造、仕組みを観察することが大切だろう。
鉛筆デッサン
モチーフの形や構造を正確に描けるか、色や材質感が表現できるかといった最低限の資質を見るのがねらいだ。異なる形や素材の部品の組み合わせで出来たプロダクトをモチーフに選んでいる理由もそこにある。
普段からさまざまなプロダクトの形や構造をよく観察し、正確に描けるようにすることや、さまざまな色や材質を黒鉛筆だけで表現する技術を磨くと良いだろう。形や構造を正確に描き、柔らかい物は柔らかく、硬い物は硬く、白い物は白く、黒い物は黒く見えるように描くことができれば、それほど難しい課題ではないはずだ。
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