美術学部  環境デザイン学科
入学定員 − 80名
入学試験問題・配点・日程

2月13日(土)
  デザイン(100点)─10:00〜16:00
      (12:30〜13:30は昼休み時間)
2月14日(日)
  デッサン(100点)─10:00〜16:00
      (12:30〜13:30は昼休み時間)
2月15日(月)
  国 語(100点)─10:00〜11:30
  外国語(100点)─11:50〜12:50

実技問題

デザイン(5時間)
 正三角柱を2つの平面で切断して3つの立体に分割し、その3つの立体を与えられたケント紙で作りなさい。
 それらすべてと与えられた角材を用いてボード上に空間構成しなさい。
 条件
 ・正三角柱は底面の一辺を15cm、高さを15cmとする。
 ・各立体の切断面に、与えられた色紙の中から一面につき一色づつ貼ること。
 ・各立体はボードに接しないこと。
 ・角材は与えられた範囲内での、使用本数、切断、接着は自由とする。
 ・立体同士、および立体と角材との接着は自由とする。
 ・角材は各立体を貫入、貫通しないこと。
 ・作品はボードに固定すること。
 ・作品はボードからはみ出さないこと。
 ・ボードは全面一色で塗ること。
 ・ボードは切断しないこと。
 配布物:ベニヤ板(ボード用)・600mm×400mm・1枚
     ケント紙・440mm×310mm・5枚
     色紙・24色・1袋
     グレーのボール紙(カッター用の下敷き)・550mm×400mm・1枚
     上質紙(スケッチ、メモ用)・A3・2枚
     角材・900mm・5本
     接着剤・1個
     両面テープ・1個
 ◎質問には一切お答えしません。
 ◎すべての用紙は持ち帰らないこと。

デッサン(5時間)
 与えられたモチーフを鉛筆淡彩で描きなさい。背景はこの教室の空間を描くこと。
 ただしモチーフ以外はない状態とする。
  ed01.jpg (12444 バイト)
 使用紙:ミューズパウダーカラーボード・乳白P601・B3
 ◎問題の内容についての質問には一切お答えしません。
 ◎下描き用紙は自由に使用していよい。
 ◎すべての用紙は持ち帰らないこと。

実技問題出題のねらい、意図

  環境デザインの世界は、自分の身体の周りの小さなところから、地球的な規模に至るまでその範囲はさまざまである。平面やものだけではなく、ものとものによって生まれる空間すべてが相手になる。入試では主にその空間を把握する能力、そして空間を創造する能力が問われる。

デザイン
 紙の三角柱を分割し、角材と共に再構成するという立体構成である。短時間の内に与えられた条件をクリアし、計画を立てて工作をする能力を見る。立体そのものの構成と共に、ボード上でのバランス、ボードの色との関係も重視する。全体が一貫したコンセプトで作られているかどうかが問われる。

デッサン
 立体のかたちが正確にとらえられているか、植物、合板、布、プラスティックなどの質感の違いを正確にとらえているか、配置されたモチーフの間に生まれる空間、バックの教室との間の空間がとらえられているかが問われる。

実技問題採点のポイント

デザイン
 ・出題の条件が理解されているか。
 ・全体に一貫した意図が感じられるか。
 ・色彩がバランスよく使われているか。
 ・正確な工作ができているか。

デッサン
 ・形が正確に描かれているか。
 ・質感の違いが的確に表現されているか。
 ・空間の距離感が表現されているか。
 ・陰影、反射が的確に表現されているか。
 ・色彩が的確に表現されているか。

●デザイン ・ デッサン
デザイン
ed02.jpg (21445 バイト)
デッサン
ed03.jpg (28153 バイト)