TAMABI NEWS 74号(上野毛キャンパス特集)|多摩美術大学
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授 業を終えて―1年⽣にインタビュー 私が演劇舞踊コースをめざした理由とこれからの夢ポートとして加わったプロの俳優 8 名。多数の現役俳優が加わることで、学 ⽣は、技 術はもちろんそのリズムや空気感を学び取ります。最 初の90 分間は、⾝ 体を動かすための基礎トレ ー ニング を⾏いました。 あるキーワードに反応して動いたり、ルールに従ってボ ー ル を パ スし合うなど、⼀ ⾒ ⼦どもの遊びのように⾒えます。ですがこの中には、周 囲をよく⾒て気配を感じる集中⼒・反射神経・リズムこの⽇上野⽑キャンパス内のスタジオに集まったのは、学 ⽣ 23 名と、サ(取材=1年次・⾝体表現基礎Ⅰ、2年次・⾝体表現基礎Ⅱより)レーニングを通して、⾝体表現の基礎的なスキルを習得します。野⽥教授の授業の特⻑は、プロの演者と変わらぬ徹底した実践性。午前は1年⽣、午後には2年⽣に、各180分ずつ⾏われた授業の様⼦をレポートします。演劇舞踊コース 野⽥秀樹教授 授業レポート感といった、舞台上で必要な⾝体能⼒を養う様々な要素が含まれています。歩く動作にも「バランスをとれているか全⾝を意識して」と指導が⼊ります。不意に与えられるワードを瞬時に表現するトレ ー ニング で は、観る⼈を説得できるイメージを集団で組み上げました。 最後に⾏われた台詞の読み合わせでは、野 ⽥教授の実舞台で使われる貴重な台本が使⽤されました。実舞台と同じ素材を⽤いるのは他の教員の授業も同様で、プロの現場をリアル に体感できるだけでなく、実舞台のDVDを観てプロと⾃分とを⽐較できるなど、⼤きなメリットがあります。演劇舞踊コース。1、2年 次 は、演劇と舞踊の集中的なトリスクをとって前 に出ていくこと、場 を 読 むこと、フォローし合うこと、周囲の気配を感じること、瞬時に判断すること。それら舞台上で必要なセンスを、体感して掴むことを⽬的とした⾼度なトレーニング。この中に、舞台上で 考えること全 部がある歩き回っている最中に「きずあと」「たまごのなか」「ありじごく」といったワードを与えられ、瞬時に集団でそのワードを表現する。表現⼒だけでなく、イメ ー ジ ⼒ や 協 調 性 が 求 め ら れ る 。舞台に⽴つことが ⼀ 番の 夢相原雪⽉花さん 美術系への進学を⽬指していましたが、ある舞台を⾒て「これはセリフと 踊り、⾳楽などあらゆる表現が融合された総合芸術だ」と感動し、進路を変えました。今⽇⾔葉について指摘を受けましたが、⽇々刺激を得ながら、新たな道にやりがいを感じています。現役で活躍されている⽅から学べ、最⾼に幸せです。凡作だなぁ…苦笑)ことば の重要性を強く訴える野⽥教授の授業において、読み合わせは学⽣の顔がもっともこわばる瞬間。声の⼤きさだけでなく、伝わるかどうか。「聞こえない! 声を、観客席にあてるつもりで!」と指摘が⼊ると、学 ⽣たちに鋭い緊張感が⾛ります。 「とにかく声を発すること。映像作品で通⽤しても、舞 台では使い物にならない役者は⼤勢います。舞台をやっていくなら、ことば を理解し、声を出して、⼈の⽬を⾒て、相 ⼿を感じて。単純なことだけど、⼀つ⼀つ、やっていこう」。野⽥教授の⾔葉をひとことも漏らさぬよう、学 ⽣たちは頷きながら聞き⼊っていました。⽇ごろから「役者はことばが武器。しっかりと伝わらなければ意味がない。本を読み、⾳読し、考えろ」と語る野⽥教授。発⽣や⾔葉の扱いについては特に厳しい指導が⼊る。⾃分が思っているより 声を出さなきゃ!緊張感と期待がある千葉永輔さん 今⽇のエチュードでは単独での演技をやらせてもらいました。演技中いくつかミスをしてしまい、終えた途端、「これは指摘されるな」と⾝が縮みました。授業中は緊張感でいっぱいですが、野⽥先⽣はじめ⼀流の先⽣⽅から直接指導を受けられるなんて、贅沢なこと。しっかり吸収していきたいと思います。8演劇舞踊デザイン学科の学び⾝体を使った表現者として、舞台の現場を学ぶ⾝体表現者の育成を⽬的とする、演劇舞踊デザイン学科・基礎

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