TAMABI NEWS 79号(課題発見力・漫画家特集)|多摩美術大学
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1412年グラフィックデザイン卒業・二瓶紗吏奈さんの作品が、アニメーションが盛んなフィンランドの「トゥルク・アニメーション映画祭」で、グランプリを受賞しました。作品は、英国のアニメーション制作会社からテレビ放映用の依頼を受けて作った『Rabbit's Blood』。これから拠点をカナダへ移し、「世界中から集まるアーティストと交流し感性を磨き、作品を生み出していきたい」と語りました。文化庁創立50周年記念表彰に建畠晢学長今年で創立50周年を迎える文化庁が、これを記念する表彰を実施。過去50年を振り返り、文化の振興に多大な功績のあった一人として建畠晢学長が選ばれました。東京都下水道局とアートでコラボ 『#マジカル下水道』9月10日は「下水道の日」。これに合わせて9月8日に渋谷マークシティで開催された東京都下水道局主催のイベント『#マジカル下水道』に、テキスタイルデザイン専攻の学生が参加しました。今年は若者世代に下水道に関心を寄せてもらうことを目的に、“不思議(マジカル)”な巨大オブジェとアート作品を展示。同2年・鹿野里美さんがデザインした高さ約4mの巨大なトイレと、幅約6mの壁面に描く巨大アートで不思議な空間を演出し、下水道の役割を表現しました。また、当日は学生によるライブペイントも開催されました。外舘和子教授、 南投縣政府文化局より 感謝状授与共通教育・外舘和子教授が、台湾の展覧会「台日・竹と漆の国際工芸研究会」の企画において、「現代漆芸の多様性への20世紀三つの画期」というテーマで基調講演。南投縣政府文化局より感謝状を授与されました。外舘教授は工芸分野の国際公募展の審査員を国内外で務めており、「京畿世界陶磁ビエンナーレ2019(GICB2019)」の国際委員会メンバーにも選出されています。本学関係者らが参加したクラムボンのMVが公開6月末に八王子キャンパスで撮影されたバンド・クラムボンのミュージックビデオ『Lush Life!』が公開されています。本ビデオ制作には、カメラマンにメディア芸術・古屋和臣非常勤講師、そのアシスタントを同4年・高橋明裕さん、同3年・田島鈴梨さんが務めたほか、15年グラフィックデザイン卒業・中原シホさんが出演、03年情報デザイン卒業・吉崎響さんが協力するなど、多数の本学関係者が参加しました。ぜひ、下記YouTubeでご視聴ください。https://youtu.be/J3lCCKXe998演劇系大学、日中共同制作 vol.6『ecstasy〜方円の恍惚〜』上演本学と桜美林大学、玉川大学、桐朋学園芸術短期大学、日本大学の5校により設立された東京演劇大学連盟、通称・演大連。共同制作公演の第6弾となる本作では、演大連と中国の演劇高等教育機関・中央7月の西日本豪雨で被害を受けた岡山県・真備町の人々の生活再建をサポートする冊子『いまから手帳』が現地に届けられました。高知県立大学減災ケアラボ(神原咲子教授)による企画監修のもと、プロダクトデザイン・大橋由三子教授と同4年・高谷琴美さん、木村太一さん、大谷京香さんが編集とデザインを担当し、国際NGOのCWS Japanより発行されたものです。家族の基本情報・避難先での診療記録・日記、復興支援制度チェック、各種窓口電話帳がひとつになった記入式冊子で、発災後に必要なニーズが1冊に集約されています。現在はさらなる要請を受け、続編の制作に着手したほか、北海道地震で被災した方に向けた北海道版も制作し、10月4日に現地に届けられました。戯劇学院がタッグを組み、“演劇”でも“ダンス”でもない、“身体表現の新章”に挑戦しました。オーディションで選ばれた演大連の学生12名と、中央戯劇学院の学生12名が出演、9月6日〜9日東京芸術劇場シアターイーストで上演されました。小林敬生名誉教授『─詩画集─ 宙そらへ…』刊行木口木版画の第一人者である小林敬生名誉教授が、建畠晢学長とタッグを組み新作詩画集を刊行しました。本作は、小林名誉教授が2014年に本学の教授職を退任した際に、「版画の原点は『彫って、■る』こと。だから、印刷と出版に深い関係がある。詩画集で、そうした版画の原点に帰ろうと思った」と考えて制作されたものとなっています。木口木版画7点と、そのうち6点と対になる詩■6■によって構成。繊細かつ幻想的な木口木版と、美術評論とは趣を異にする建畠学長の書き下ろしの詩作が織りなすイメージの創造が見どころです。またこれを記念して、10月9日〜20日シロタ画廊にて刊行記念展が開催されました。シロタ画廊│10月9日刊│179,630円+税 トピックスフィンランド映画祭グランプリ獲得デザインで被災者支援。 「いまから手帳」制作、配布

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