多摩美大入試ガイド 2019
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086掲載作品は合格者より選定鉛筆デッサン[言葉によるデッサンを含む](3時間)【問題】与えられたモチーフを自由に組み合わせて、鉛筆でデッサンしなさい。また、イラストボード裏面の記述答案用紙には、配布され構成したものを見て、600字以内で自由に文章を書きなさい。【条件】1. 形成のしかたは自由。2. モチーフのほか、なにも付加してはいけない。3. イラストボードは縦位置でも横位置でも使用可とする。4. イラストボードは用紙全体を画面とする。5. 指示があってから、記名票上のどちらかの矢印を○で囲み、天地を6. 記述答案用紙は、縦書きでも横書きでもよい。【注意】1. 描き終えたイラストボードと記述用紙は切り離さないでください。2. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。【使用紙】サンフラワーペーパー(M画)MMボード(A3)●専門試験小論文(90分)【問題1】あなたが読んだ本から1つ選び、350字程度で紹介しなさい。【問題2】「見る」ということについて、800字程度で自由に論じなさい。示すこと。小論文・思考力 = 問題をどれだけ深く考察できているか・独創性 = 独自の発想や感性にすぐれているか・読解力 = 課題を正確に読み取れているか・理解力 = 確実な事実認識ができているか・表現力 = 文章にまとめる能力がすぐれているか鉛筆デッサン[言葉によるデッサン含む]・対象を正確に捉え、デッサンと言葉により総合的に認識し、自分自身の視点で表現できているか小論文小論文は、将来、芸術学科で卒業論文を書き、美術・芸術を世界に発信する人材として社会で活躍していく上で欠かすことのできない「文章力」「表現力」、さらに「論旨の明確さ」をみるものです。問題1では、設問について、自分の考えを簡潔に記述できるかという、基本的な要約力と文章力がポイントとなります。問題2では、思いついたことをどのように整理して文章にしていくかという、構成力や表現力と同時に、思考力や観察力、想像力や発想力、そして論旨の明確さがポイントとなります。いずれについても、うわべだけの知識や無関係な感想、まちがった漢字や言葉遣いは評価されません。自分の眼で見、自分の心で感じ、自分の頭で考え、自分なりの文章を書く。それが肝心です。鉛筆デッサン芸術学科では、美術の教員や教育者、学芸員や編集者を育成するために、美術やデザインの実技を学ぶことが必要と考え、各種の実技科目を設けています。このカリキュラムに対応して、入試でも選択制で鉛筆デッサン(試験時間3時間)を設けています。鉛筆デッサンでは、自分の目で観察したものを描く基本的な力、モチーフを造形する力、そして芸術学科独自の要素として、デッサンしたものについて「文章で記述する」という要素を加えて総合的に評価します。単にデッサンの技術をみるだけでなく、眼で観察したものを言葉で記述することも求めるのは、それが美術等の作品を研究したり批評するさいの基本的な作業になるからです。出題意図からはずれた恣意的エッセイや「記述」をしていない文章は評価されません。●採点基準実技試験は、小論文と鉛筆デッサンの選択制(出願時に選択)です。●出題のねらい・採点ポイント*実技試験は小論文と鉛筆デッサンの選択制(出願時に選択)です。アートプロデューサー、学芸員、研究者など「美術・芸術を世界に発信する人材」を育成する芸術学科では、芸術を楽しみ「感じ取る力」、そして歴史・理論・現場での実践を「総合していく力」を潜在的に持つ人を発見するため、多様な入学試験を用意しています。多摩美の学科試験(国語・英語)に加え実技試験(小論文または鉛筆デッサンを出願時に選択)を行なう「一般方式」、大学入試センター試験2科目に加え一般方式と同じ実技試験を行なう「センターI方式」。そして、大学入試センター試験のみ(国語・英語とそれ以外の1科目)で受験できる「センターII方式」では、バランスのとれた総合的な学力をみます。美術学部芸術学科

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