多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科
第一期生 演劇専攻 卒業公演
作・演出 柴幸男
2017年12月23日(土)~25日(月)
東京芸術劇場 シアターイースト

ABOUT

歓喜せよ!! 第九の調べで家が建つ!

1824年5月7日のウィーンで、ある交響曲が発表された。
それはルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲による交響曲第九番。

そして今、彼の思いは時空を越える。
誰もが知る「第九」の調べに合わせて、「大工」たちは家を建てる!

東の山から日が昇る時、市井を見下ろす丘に立った棟梁は、大工たちを従え国家建設を決起する。

そこに一匹の犬が紛れ込むが…。

やがておとずれる厄災の混乱と、ベートーヴェンの壮大な夢の歯車に、あらゆる人々の運命が交錯する。

都会に暮らす孤独な女。
翻弄される役場の職員。
厄災で失った家と家族を取り戻そうとする父親。
名も家もなく親すら知らずに育った犬。
そして、国という家を建てようと画策とする棟梁。

家とは何か。家族とは何か。人はなぜ集まって暮らすのか。
誰もがみんな無関係ではいられない家の物語が、今、施工される。


2014年に多摩美術大学に新設された演劇舞踊デザイン学科。
本学科専任講師である劇団ままごと主宰の柴幸男が、昨年度の上演実習のために書き下ろした「大工」を、前回のキャストに新たなキャストを加え、卒業公演として再演。

SPECIAL

多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科
第一期生演劇専攻卒業公演 「大工」
特別対談

柴幸男(ままごと)
×
糸井幸之介(FUKAIPRODUCE羽衣)

2014年に多摩美術大学に新設された演劇舞踊デザイン学科。 本学科専任講師である劇団ままごと主宰の柴幸男が、昨年度の上演実習のために書き下ろした「大工」を、前回のキャストに新たなキャストを加え、卒業公演として再演。卒業公演にあわせて、本学科講師の柴幸男(ままごと)、そして同じく本学科講師の糸井幸之介(FUKAIPRODUCE羽衣)を迎えた特別企画。一期生の授業をそれぞれ担当してきたお二人に、多摩美のこと、演劇のこと、そして自身のことについて率直に語ってもらった。

学生との創作

- 一期生の1・2年次を受け持った糸井さんと3・4年次を受け持っている柴さん。学生との創作にそれぞれどんな印象を持っていますか?

柴: 1・2年生だったときの彼らがどういう感じだったのか知りたいですね。

糸井: そうですね、僕も初めてこういう仕事をやることになったので、非常に緊張しました・・・。

柴: みんなまじめに来てました?

糸井: 最初は全員、きてましたよ(笑)。

柴: そうですよね(笑)。一期生って先輩もいないし、この学科自体のスタートじゃないですか。楽しそうだなと、僕は勝手に想像してるんですけど。

糸井: 学校側のスタッフも学生も人数は少なかったんですけど、なんだか変な活気はあった気がします。

柴: いいなぁ。僕は彼らが3年生になって会ったからなんかその時にはもう荒んでて・・・。

一同: (笑)。

柴: 僕は3年次に上がってすぐ、(一期生全員と)ワークショップをして関わりましたけど、三年生で受け持ったのはほぼ半分くらいの生徒たちなので、そうですね、くたびれた下着みたいな感じ。

一同: (笑)。

柴: もうちょっと新品な状態で出会いたかったなぁってのはちょっとありますね(笑)。まだ、一期生しか受け持ってないので分からないですけど、他の大学で出会った学生たちに比べると、なにかをやろうとしている感じはありますね。未知に飛び込んできた人たちではあるから、面白いなと思います。

- お二人とも大学で演劇を教えることに関してはどの様に考えられていますか?

糸井: 最初にやりづらいなと思ったのは、1年生だと作品を作るわけにもいかないので、なんか、何をやっていいのか・・・(笑)。

柴: とにかく作品をなんか作ってみようとかではないんですか?

糸井: 発表みたいなのはあるんですけど、僕が演出してやっていくってことは全然違うじゃないですか。これまで、作品を通してしか親しくなった経験がないから、作品をつくらずに距離を縮めていくということが非常に難しかったんですよ。深井さんがいてくれたから助かりましたけど、だからこそ、今、糸井ゼミの上演実習で稽古をし始めてやっと、胸を撫で下ろしていますね。(※2017年度、本学科3年次上演製作実習Iとして糸井ゼミ 「多摩美能楽集」が上野毛キャンパス内で上演された)

- 糸井さんの授業は創作の授業が結構あったんですよね、ゲストの方も呼んだり。そういう集団創作みたいなことは、結構あって。短歌の授業があったり、映像を撮ったり、あと布を使ってみんなで作品を作ったり。

柴: 布フェスですね。噂には聞いてます。いや面白いですよね、凄く良いと思います。

糸井: そうなんですよ。自分の作品を演出するとかだったら色々教える方法もあるんですけど。

柴: そうですよね。

糸井: そこが無いとした場合、とにかくつくってもらって、お茶を濁す・・・。

一同: (笑)。

糸井: 正直、やりようもないかなと思い・・・。

柴: 僕も結局、メソッドがあるわけではないので、作品をつくりながら教えられることは多少あるかもしれないけど、そこはちょっと難しいなって思います。あと、ぶっちゃけ言うと俳優を育成するっていうことが本当に可能なのかどうかもわからない。演劇をつくれる人を増やすとかだったらまだ出来そうな気はしますけどね。つまり、良くない俳優がいたとして、その俳優を稽古したり訓練を積ませたら必ずしも良い俳優になり得るのかっていう疑問があったので・・・。あんまりそういった方向性の授業を自分はできないし、だから今年はそういうところを担わないで、岸井大輔さんとか大石将弘さんにやってもらいました。でも、基本的につくったり発表したりとかモノを考えるってことが出来るようになってほしいなとは思って授業をやっています。あとはやっぱり、作品をつくるときは演出家として居なきゃならないので、その時の対応とか要求から勝手に学び取ってもらうしかないのかなと思ってます。

- 青年団で平田オリザさんのメソッドを学んだりは?

柴: 特にメソッドを教わったというわけではなくて、三ヶ月くらいのワークショップは受けました。

- 俳優訓練みたいなことは?

柴: いや、オーディションはあるけど、そんなのはなかったです。だからオーディションは出来るけど、訓練は難しいと思いますね。ただ、歌とかダンスはそんな事もないと思うんですよ。練習すれば練習するだけ上手くなり得ると僕は思ってます。だから何の俳優を養成するかを決めれば、俳優学校はつくれると思います。僕は、大学がミュージカルに対応できるような俳優を育成する事が必ずしも良いとは思わないし、僕自身もそれは出来ないので、創作の余地を与えたり、自分で考えられる人をつくるしかできないので、そういった授業をしてます。でも、歌ったり踊ったり出来ない俳優ってどうなんだろうという価値観に行き着くかもしれないとは多少、考えますね。小劇場の俳優だったら必要ないかもしれないんですけど、いわゆる映画とか、テレビとか、商業エンターテイメントの俳優になるんだったら、歌が上手とか、アクションが得意ってことが非常に重要な要素だと思いますね。

- お互い上演実習を受け持っていますが、それぞれどういう形で上演実習を行ってますか?

柴: 糸井さんの方は学生の創作になっているわけじゃないですか。それすごくいい、うらやましいって思ってます。僕は去年、やりたかったんですけど出来なかったので、是非お話を聞きたいですね。

糸井: えーと、色々やるにあたり、まず柴さんが書き下ろしで「大工」をつくっちゃったので(笑)。新作を書かないとっていうのもあったんですけど、書き下ろす期間もないし、それは難しいなと。でも幸いにして、今の3年生のことを1年生の頃から知っていたので、書いたりするのが好きな人だったり、どのくらい面白い感じで書ける人がいるとかっていうのも、ぼんやりとわかっていたので、これは皆さんに力を借りながらやったほうが賢明だろうと思い・・・。ただ、あんまりのびのびと自由に書かせたり、一人で一つの作品っていうのは荷が重いかなと思い、“五番立て”っていう、朝から夕方、そして夜までやるお能の上演形式を原案にすることにしました。構造上、「この演目は一番目、この演目が二番目・・・」と、決まっているので、みんなで調べて気になった演目をあげてもらい、それをこの学生に書いてもらったら面白いんじゃないかみたいなことをして。大体、15分から20分ぐらいの演目が五個並んでいて、その間に狂言が入るんですけど、その狂言もつくり・・・。

- 糸井さんが、全ての演出を?

糸井: それも、書いた人にひとまず立ち上げてもらって。

- 立ち稽古ができるくらいまでは、任せると。

糸井: そうですね、台詞もほとんど入れてもらった状態で、発表してもらい、アイデアみたいなものは全部出してもらいましたね(笑)。なんとなく形にする稽古はそれこそ今、やっていますけど、自分で思いついたり、ひらめいたみたいな事が、ほとんど入っていない(笑)。

柴: 台本を見て、ちょっとこれは書き直した方がいいんじゃないかとか、これは良いよとか、そういう段階でのクオリティーコントロールみたいなことはされてるんですか?

糸井: それなりに時間をかけてやってはいるんですけど。まあでも、ほぼほぼ・・・。

柴: みんなの第一稿が良かった?

糸井: ええ。

- 能から形式をとっているということで、たとえば、演奏者がいたりとか、地謡手がいたりと、演出的な指定は?

糸井: 一応、原案に対して、自分がこれは大切だと思ったエッセンスさえ引き継いでくれたら後は何してもいいって一応そういうルールでやりました。でも、自分が関わるから音楽的な要素は増えるかなと思っていたら、意外とそういう感じにもならなくて。だから、仕手がどうこうとか音楽的にどうこうっていうのはそんなにないですね。

- 舞台の美術は五つの演目に対応した美術になっている?

糸井: そうですね、なってます。

柴: それは糸井さんが?

糸井: いやそれも、劇場美術デザインコースの学生さんが僕の話からデザインをしてくれて、アイデアを出してくれています。

柴: なるほど。良いですね。きっと1・2年生のときの人柄とか特性とかを理解しているから出来たことだと思いますし。謝先生の一年かけてじっくりつくる上演実習と、糸井さんの自分たちでつくる二つがあるって事が良いですよね。

- 多摩美で今後やりたいことは?

糸井: 多摩美でやりたいこと・・・うーん・・・。多摩美でやりたいこと?

一同: (笑)。

糸井: あの、僕がやるかやらないかってことは別にして、学年とか舞踊とかの枠もなくやりたい人がオーディションを受けて参加できるような上演が、もうちょっとあってもいいんじゃないかなって思いますね。

柴: なるほど。OPAPとかそういう形式ですね。

- 柴さんは?

柴: 僕は、学生が書いて演出して公演をするっていうのはやりたい。学生たちと一緒につくりたいですね。あと、卒論かな。自分がやってきた経験の中で卒論を書いたってことは、大変なんですけど面白いし、記憶としてかなり鮮烈なんですよ。だから卒論を書くってことをもう少しちゃんと・・・。学生と一緒に考えて何かをやるってことは面白いものだと思っていますね。

本文は、公演当日に販売予定の「上演台本+特別対談集(タイトル仮)」より一部抜粋しています。

柴 幸男

劇作家、演出家、ままごと主宰。急な坂スタジオレジデント・アーティスト。
劇場から船上まで、学芸会から工場見学まで、場所や形態を問わない演劇活動を全国各地で行う。
2010年『わが星』で第54回岸田國士戯曲賞を受賞。2015年に再々演された同作は東京・小豆島で約9千名を動員。近年は小豆島や横浜に長期滞在し地域に根ざした演劇を継続的に上演、2017年からは台湾との国際共同製作を行う。2016年より多摩美術大学の専任講師として演劇舞踊コースの指導にあたる。

糸井 幸之介

劇作家・演出家・音楽家。1977年東京生まれ。2004年に女優の深井順子により旗揚げされたFUKAIPRODUCE羽衣の全作品で作・演出・音楽を手掛ける。全編の7割ほどを演者が歌って踊る、芝居と音楽を融合した独自の作風を“妙―ジカル“と称し、唯一無二の詩的作品世界と、耳に残るオリジナル楽曲で高い評価を得ている。近年は、外部での脚本・演出・楽曲提供や、代表曲の一つ“サロメvsヨカナーン”がカラオケ配信されるなど、活動の範囲を広げている。多摩美術大学専任講師。

SPECIAL#2

多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科
第一期生演劇専攻卒業公演 「大工」
特別座談会

(上段左から) 鈴木 正也、 安部 萌、 須澤 里佳子、 小山 薫子 (下段左から) 緒方 壮哉、 米川俊亮、 杉原 邦生、 湯川拓哉

杉原邦生(KUNIO)
×
学生7人(本学科4年)

2014年に多摩美術大学に新設された演劇舞踊デザイン学科。本学科専任講師である劇団ままごと主宰の柴幸男が、昨年度の上演実習のために書き下ろした『大工』を、前回のキャストに新たなキャストを加え、卒業公演として再演。本学科講師である柴幸男と幾度もタッグを組んできた杉原邦生と演劇舞踊デザイン学科の学生が語る夢の座談会。鍋を囲みながら、大学のこと、演劇のこと、そして自身のことについて語ってもらった。

『邦生さん、学生と鍋でもどうでしょう』

緒方: 今日は、鍋を囲みながらのラフな座談会ということで、(杉原)邦生さんご希望のチゲ鍋をご用意しました。

杉原: すいません、希望通りにしていただいて・・・。

一同: いただきまーす!

米川: それでは早速、杉原さんに多摩美の印象を聞きたいのですが。

杉原: 多摩美の学生(卒業生)の作品は、今年何本か観ていて、まず米川くん主宰のヨネスクを観たんだよね。

米川: その節はありがとうございました!

杉原: 次に天ぷら銀河。で、シラカンを観て、次に妖精大戦争。

緒方: 色々混ざってます(笑)。

安部: 妖精大図鑑です・・・(笑)。

杉原: あ、ごめん(笑)。この半年で観た四本の作品もそうだし、壮哉と(鈴木)正也は、俺が今年の5月に演出した木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談―通し上演―』のオーディションに通って出演してもらったし、単純に勢いを感じてるなあ。自分が東京で活動し始めた頃(2009年頃)は、桜美林大学の勢いがすごかった。藤田貴大くん、山本卓卓くん、北尾亘くんとかさ、面白いアーティストがたくさん出てきてたんだよね。で、今は、多摩美が元気いいなって、そう思ってます。
 舞台芸術に限ったことではないのかもしれないけど、舞台の大学ってあたらしく出来た最初の四年間が一番元気。きっと、まだルールがないから学生も教員も自由にできるんだよね。決まりがない分、イラつくこともあると思うけど、ルールを作っていく段階だから、良い意味でも悪い意味でもエネルギーが渦巻いていて、そこから面白い人材が出てくるんだと思う。

安部: ・・・確かにそうですね。

杉原: 特に、天ぷら銀河と妖精大図鑑を見た時に、懐かしい匂いがして。それは全然嫌な意味じゃなくて、不条理で、ハチャメチャでエネルギーがあって、こういうタイプの演劇がこの世代から出てくるんだぁって、新鮮な驚きがあった。

 

米川: 彼らは卒業生で、夜間学科の先輩なんですけど、天ぷら銀河主宰の伊東翼と僕は高校が同じで、話を聞くと80年代、90年代の雰囲気が好きで、野田さんや大人計画なんかに影響を受けてる。それで、彼は基本的にテレビ大好き人間で、お笑いとかテレビ的芸能をどうにかして持ち込みたいんだなと思います。

安部: 両親がバブル世代ぐらいっていうのもあるのかな。あと、私らは大体、1995年生まれなので、その時代に生まれているのも何かあるのかもと・・・。

杉原: ああ、なるほどね・・・。でも、多摩美は本当に勢いがあると思う。きっと面白い人が出てくるんだろうなって、勝手に予想してます。

安部: 同キャンパスに統合デザイン学科があるのも大きいかも。

緒方: 僕らが在籍している演劇舞踊デザイン学科と統合デザイン学科が同時に新設されたんですよ。お互い1期生というのもあって、関わることも多くて、パフォーマンスを一緒にやったりして。
さっき仰ってたみたいにまだルールがなかったので、あんまり縛られず、自由にやってた気がします。

杉原: みんなももう卒業するから今さら言ってもあれだけど、ホント学生のうちに思いっきり色々やっておいたほうがいいと思うよ。俺の大学時代とかもうめちゃくちゃ(笑)。俺が行っていた造形大(京都造形芸術大学)は当時、日本で初めて劇場が併設されている大学だったのね。俺らは2期生で、入学した年に劇場(京都芸術劇場)がオープンして、春秋座っていう800人規模の歌舞伎劇場とスタジオ21っていう150人規模くらいの小劇場があったんだけど、俺は人生初演出が春秋座だった(笑)。そんなこと普通はありえない。ルールが全くないから自分達で企画書を書いて、先生たちにも協力してもらって、学生にはまだ早いと言う劇場の人たちを説得して、なんとかやらせてもらった。
 卒業制作もめちゃくちゃだった。自分たちで企画書を提出して、コンペで選出された作品が上演できるっていう形式だったんだけど、俺たちはスタジオ21と春秋座と、春秋座の舞台裏倉庫スペースの三つの場所を使って3本立て、上演時間三時間のオリジナル作品を作った。

学生: えぇえ・・・!

杉原: お客さんは会場を移動しながら、スタジオ21で1本目、舞台裏倉庫で2本目を観て、3本目は春秋座の舞台上舞台で観る。ホント仕込みとか大変すぎて 死ぬかと思った。でも、そういうのができるのって学生のうちだし、学校が新しいうちだから。
 あとやっぱり、(多摩美の学生は)みんなさ、学生のうちから学外の現場でちゃんと積極的にやってるじゃん。それがすごくいいなってって思うし、勢いをつくってると思う。ちなみにコースが分かれてると、(演劇舞踊コースと劇場美術デザインコースがある)ぜんぜん授業は違うの?

須澤: 違います。

杉原: じゃあほとんど学内で会わない?

須澤: 会わないですね。

杉原: じゃ、あんまり仲良くないの?

小山: 仲はいいですね。入学当初から、自主公演の舞台美術をやってもらったりして。

杉原: それはいいね。あ、卒制がさ、先生の作品をやるっていうのは正直どう思ってるの?

安部: 多少もめたし、ざわつきはしましたね。

杉原: そりゃそうだよね。当然、自分たちの作品をやりたいって気持ちもあるだろうし。でも、俺はどちらも良さと悪さがあると思ってて、教員作品を上演すると、俳優もスタッフも見てもらえる観客の幅は俄然広がる。それに、今回の『大工』を上演する芸劇(東京芸術劇場)なんて、東京のど真ん中にある劇場じゃん。俺らの卒制は、自分たちのやりたいことができたし、劇場の設備は申し分ない環境だったけど、京都駅からバスで50分かけなきゃ行けないようなところでさ、観に来るっていっても物理的ハードルが高いわけ。それと比べたら雲泥の差だよね。やっぱり舞台って観てもらえなければやっていないも同然だから、観てもらえる可能性が広いっていうのはすごく大きいと思う。それに、作品の柱となるクリエイティブ面を教員に任せられる分、こういう(座談会などの)制作的な企画も考えられたりするから、そういう良さがあるよね。

安部: 夜間学科があった頃は、邦生さん達みたいに、それこそ自分たちで企画書いたりして卒業制作を行ってたみたいなんですけど、多分、わたしたちの学科は、俳優とスタッフにコースが分かれているので、自主制作というよりは、俳優とスタッフで共同制作をするっていう風に変わったんだと思いますね。
でも、わたしは、美術大学に劇場美術コースがあるってことに魅力を感じていて、芸術の分野を学びながら舞台のことを深く知れるし、スタッフさんと共に勉強したり、つながりができてくる。それにみんな凄いんですよ、稽古場に美術を自分たちでガンガン建て込んで。

杉原: プランニングとか図面の書き方とかも習うんですか?

須澤: 習います。

杉原: いいなあ。『大工』はどうやってつくってるの? 柴君のイメージが最初にあった? それとも学生からの発信?

須澤: 初演に関しては、台本の冒頭部分にざっくりとした舞台の説明が書いてあったので・・・。

学生: (笑)。

杉原: なんでみんな笑ってんの?

安部: 懐かしいなと思って(笑)。

湯川: 確かにざっくりだった(笑)。

須澤: 「ただ高さのある舞台があるのみ」っていうト書き、そこから始めました。初演は、結末を知らないまま美術を考えなきゃいけなかったんですけど、今回の再演に関しては、結末を知った上で、初めて美術を考えることができたので、初演とはまた違う思考をすることが出来ました。特に、今回はコンペだったので、前回のようにプランニングの段階から先生と直接、話をしたりはせずに、いきなり学生のみで作品へのプランをプレゼンして、選出していただいたという感じです。

杉原: いいね。プラン候補は何個出るの?

須澤: 2つです。今年は、たまたま美術デザインの志望者が少なかったので。

杉原: いいね、デザインコンペがあるのは面白いね。

緒方: なので、ぜひ美術にもご注目を。

杉原: 注目するー。俺も舞台美術家でもあるのでもう少し美術の話をすると、俺自身はあんまり舞台美術家っていう意識が無くて、舞台にこういうものを立て込もうとか、こういう造形物を置こうとか、いわゆる建築的な考えも彫刻的な考えもなくて。どうスペースを作るか、劇場空間含めて俳優が動くスペースをデザインするか、なんて言うかスペースプランナーみたいな感覚。基本何も無いところから思考が始まるんだけど、スーザン(須澤)はどういうタイプですか? 今回のプランニングについて。

須澤: 初演の時もそうだったんですけど、美術が役者と一緒に動けるように、美術も役者の一体になれるようにっていうのを常に考えてデザインしています。ただそこにあるだけじゃ意味が無い、何か意味がないとそこにあってはいけないというのを、ずっと考えながら今回もプランニングしています。
 『大工』は、舞台上で色んなものが建っては壊れていかなきゃならないので、俳優には、重いものもあったりして、かなり動いてもらってるんですけど(笑)。
 私自身、演出とか全然、学んだことがないので、分からないことも多いんですけど、俳優がこういう動きをしたら面白いのかな、美術がこういう風に存在すれば、俳優がこういう動きをしてくれるかもしれないとか、そういうヒントになり得るものを、出来るだけ舞台に転がせるように考えています。

杉原: なるほどね。いいですね。(鈴木)正也とかも喋りなよ(笑)。

鈴木: 緊張しちゃって(笑)。大学の話でいうと以前、ダンサーの鈴木ユキオさんが造形大の春秋座で、公演をしてるっていうのを聞いて。邦生さん達も公演してるし、多摩美もそういう場所になれば、卒業した後に僕らが成長して帰ってこれる場所になるのかもなって。さらに学生にも見てもらえるような、そんな空間が出来たらなと。

杉原: 確かに。それは造形大のすごくいいとこかもしれない。大学に劇場があって、そこで公演するってことが、卒業後の活動のモチベーションのひとつに実際なってる気がする。小山さんとかはどうですか?

小山: そうですね・・・でも、なんか、いま話を聞いてて、私達1期生は自由だなあってことを実感してますね。この間、自分たちで『大工』にも関連した展示企画を学内でやったんです。一人一人が自分の個人作品を、ただ上演したり展示したりするっていうことをやって、なんかそういうことがもっと発展して、残りの時間は少ないけど、発信していけたら、それはすごくいいなあっていう風に思いました。

緒方: しかもその展示企画メンバーで東北に・・・

米川: ツアーに行きまして。

小山: 『大工』が被災地、震災の話でもあるから、フィールドワークも兼ねて。

杉原: なるほど。でも、絶対そういう変な企画はね(笑)、学生のうちにやったほうがいいよ。

小山: そうですよね、今しかできない。

杉原: そう、変なことやって怒られたり失敗できるのって、学生のうちだけだから。

緒方: 演劇と関係のないことは散々やってきた気もするんですけど(笑)。

杉原: それが後々けっこう重要だったりするし。

米川: 新しい舞台人を育てるって出来た学科なんですけど、演劇専攻の1期生には、いわゆる演劇人ばかりじゃなくて、アイドルになる人もいれば、声優もいるし、庭師になろうとしてる人もいるんですよね。

杉原: いいね〜。おもしろいね。

米川: そうなんです。そんな人たちが集まっているっていうのがまず面白いっていう。

杉原: へー。でも、そういうカオスな空間の方が、絶対面白い表現が生まれるよね。

本文は、公演当日に販売予定の「上演台本+特別対談集(タイトル仮)」より一部抜粋しています。

杉原 邦生

出家、舞台美術家。KUNIO主宰。1982年生まれ。
京都造形芸術大学在学中の2004年、プロデュース公演カンパニー“KUNIO”を立ち上げる。これまでに『エンジェルス・イン・アメリカ』(作:トニー・クシュナー)、『更地』(作:太田省吾)、『ハムレット』『夏の夜の夢』、柴幸男氏による書き下ろし新作戯曲『TATAMI』などを上演。その他、主な外部演出作品にKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ルーツ』(脚本:松井周)、木ノ下歌舞伎『勧進帳』『三人吉三』『東海道四谷怪談―通し上演―』、歌舞伎座八月納涼歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』(構成)など。
最新作は、2017年12月23日(土)より東京芸術劇場シアターウエストにて上演される『池袋ウエストゲートパーク SONG & DANCE』。
HP:KUNIO official website http://www.kunio.me

緒方 壮哉

俳優、演劇専攻四年。1995年生まれ。
主な出演に『昔々日本』、木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談―通し上演―』、ロロ×キティエンターテインメント『父母姉僕弟君』など。

鈴木正也

俳優、演劇専攻四年。1995年生まれ。
主な出演に木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談―通し上演―』、F/T『わたしが悲しくないのはあなたが遠いから』など。

湯川拓哉

俳優、演出家、演劇専攻四年。1995年生まれ。
主な作品(演出)に『オープンブルー』、出演に七味の一味『家族百景』、財団、江本純子『30分で愛は壊れていく』など。

米川俊亮

劇作家、演出家、俳優、演劇専攻四年。1992年生まれ。
主な作品(作・演出)にヨネスク「わっぱら@ジーバの庭」、「奥の森の方」など。出演予定にsons wo:「流刑地エウロパ」がある。

安部萌

ダンサー、俳優、演劇専攻四年。1995年生まれ。
主な出演に『近藤良平のモダンタイムス』、ままごと『交響曲「豊橋」(合唱付き)』『清竜人25ラスト♡コンサート』など。

小山薫子

俳優、演劇専攻四年。1995年生まれ。
主な出演に書簡演劇『エタック島の猫』、F/T『わたしが悲しくないのはあなたが遠いから』など。

須澤里佳子

舞台美術専攻四年。1995年生まれ。
主な参加作品(舞台美術)に『Theatresports』、『大工』など。

SPECIAL#3

多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科
第一期生演劇専攻卒業公演 「大工」
特別対談②

柴幸男(ままごと)
×
佐々木敦(批評家)

卒業公演『大工』にあわせて、本学科講師の柴幸男(ままごと主宰)、そして同じく本学で講師を務める佐々木敦(批評家・HEADZ主宰)を迎えた特別対談企画。
聞き手:米川俊亮

佐々木: 僕ね、タイトル見て「大工と第九かよ。」って思って、それ以外の情報は今のところ知らないんだけど、それは柴君が思いついたの?

柴: そうですね。もとからベートーヴェンの第九に合わせて物語を書こうって思ってました。

佐々木: いつ思いついたの?

柴: 去年の4月の段階では、既に考えてましたが、多摩美の上演実習とは関係なくずっと前から考えてたんですよね。ただ題材に関して何を書くかは決めてなくて。

佐々木: 第九がずっと流れてるっていう舞台を考えてたの?

柴: そうです。で、第九と大工しか思いつかないみたいなことを学生に相談した記憶がありますね。ただ、ちょうど僕が結婚して子供が生まれて、家をどうするんだみたいな状況に入ったこと、そして震災のこと。それと彼ら(学生)を見てて、独り暮らしとか実家暮らしとか(大学)4年間を経て実家に帰るかどうかとか、自分の大学の頃を思い出して、この現段階の僕と彼らとだったら、『大工』を通してどこに住むか、家って何なのかみたいなことを考えられると思ったんですね。あと、家の集合は都市なのかとか国家、国って何なのかってことも考えられるんじゃないかなあと。で、ずっと発想をとっておいた第九に合わせた作品として『大工』をやってみようと思って。

佐々木: 今年の1月にやった公演(『大工』初演)っていうのは、今からすると、一種の試演というか、前段階というか。

柴: その当時は、もうそれで終わりというか・・・。

佐々木: それからは結構変わってるんですか?

柴: ほとんど変わってないですね。美術とか衣装とかキャストが増えたくらいで。卒制に関して、新作をもう一回書くのは今年のスケジュール的に無理だとわかっていたので、最初は既存の作品をやろうって思ってました。新作は無理だとしても、野田秀樹さんの戯曲をやろうかなーと思ってたら、岸井大輔さん(劇作家・本学科非常勤講師)が、「大工の再演をやるんだと思ってた。」っておっしゃって。僕、やる気まったくなかったんですけど、『大工』を四年生になってもう一回やるっていうのを彼らに提案してみて、同じの上演するのイヤだろうなって思ってたら、割とやりたいっていう意見が多かったので。

佐々木: 一回ではもったいなかったと。

柴: 僕が俳優ならできれば新しい作品をって思うんですけどね。

佐々木: 何で今つくってんのに、そういうこと言うの(笑)。米川君(本学科四年)、どうだったの?

柴: 彼はベートーヴェンの役で、台詞あまりないですし、しかも70分間指揮棒振らされる。あれをもう一回やりたいって言うとは思わなかったですね。

米川: 僕は候補に上がってた野田さんの『ローリングストーン』でもよかったですよ。よかったけど、何人かと話してて、再演版『大工』はキャストも増えるし、キャラクターも増えたり、内容も変わるって方向性があるんだったらおもしろそうと(笑)。

柴: キャラクター増えてないじゃん。

米川: そうです。

柴: 結果的には増えませんでした。

佐々木: そうならなかったっていう話をしている。

米川: そうなんですよ。

柴: 結構がんばったじゃないですか、曲を変えたりとかさ、色々やったけど駄目でしたね。でも同じ役柄を違う俳優がやると大分印象変わりますよね。キャラが増えたみたいな感じはあります。

米川: あと、また『大工』をやりたいというか、やり残した感があったんですよ。どうしても音楽に合わせて進行していくしかないという中で、自分の演技、役の演技で、充分に埋められなかったなっていうのが何人か、僕も含めてあって。

柴: (米川は)音楽に合わせるとこないじゃん(笑)。

米川: いや僕はそうですけど、役の理解も、まだやれることあったなって。だからもう一度やりたいと。

佐々木: キャストからの再演に対する待望には?

柴: いつか再演しようとは思ってました。ただ彼ら一期生とではなく。

佐々木: また新しい人たちが入ってくるから。

柴: そうなんです。しかも『大工』はわりと大人数が出て、大規模な舞台なので、いい作品のストックができたなと、ホクホクしていたんですけど・・・。

佐々木: 早くもそのカードを切らなくてはならないと。

柴: そうです。彼らがやりたいと言うので。わりと俳優の再演欲っていうのは・・・『わが星』を2015年に再演したときも端田新菜さん(ままごと劇団員・俳優)が発信で、いいなとは思ったんですけど。

佐々木: そういう時は、自分の気持ちより、俳優のそういうものを大事にするっていう。

柴: そうですね、結局興行なので、誰かの熱意とか妄想が引っ張る必要があるんですよ。ただ、必ずしも引っ張るのが作家、演出家じゃなくてもいいなっていう風に思えるようになったので、俳優がやりたいって言うなら、俳優の再演のイメージにプラスして、僕がさらに妄想を足すっていうような形だったら、全然ありだなっと思ってやったという。

佐々木: 今年はもう、一年かけてつくってるに近いと言ってもいい?

柴: はい。

佐々木: 去年の一月に一回やってるわけだからね、それで今も本番まで数週間になってるんですけど、どうです?今の雰囲気と調子的なやつ。

柴: 去年よりぎりぎりな感じはありますね。去年のほうがもうちょっと丁寧に稽古を・・・まあ新作だったからか。特に新しいキャストたちの演技体を見ないと、初演で当て書いた分、今度は誰に何をやってもらうかっていうのを、決められないなと。結局、前期授業内では二幕までしか試演はできなかったので。それと、卒業公演は第一期生卒業公演なんですけど、演劇舞踊コースだけの卒業公演じゃないんですよ。劇場美術コースの照明ゼミ、衣装ゼミ、劇場美術ゼミがあって彼らにとっても卒業公演としての成果をだせるように、美術、衣装に関しては結構、前年度よりかなり彼らのアイデアとか、作ってくれたものをすごく取り入れながら、稽古してるので、それで時間かかってるのはあるかもしれないですね。去年はまず俳優ありき、作品ありきだったので、もう僕らがガンガンやって、とにかく決まってないところも決めていって詰めてって、どんどん手助けしてもらう感じだったんですけど。できるだけスタッフともみ合いながらつくってる感じはありますね。でも、それで時間かかってるっていうのは、いい時間の掛け方だなと思いますね。

本文は、公演当日に販売予定の「上演台本+特別対談集(タイトル仮)」より一部抜粋しています。

佐々木 敦

批評家・HEADZ主宰。著者多数。

TICKET / SCHEDULE

チケット料金

前売り 一般2500円/学生1500円
当日  一般3000円/学生2000円
*学生料金は当日精算時に身分証の提示をお願い致します。
*5歳未満入場不可
*全席自由席

【A】

  • 12月24日(日)11:00 / 19:00
  • 12月25日(月)15:00

【B】

  • 12月23日(土)19:00
  • 12月24日(日)15:00
  • 12月25日(月)11:00

    *A・Bの2バージョンがございます。
     各バージョン全員出演、配役を入れ替えての上演となります。
    *各公演、受付開始は45分前、開場は30分前より。

  • チケット予約はこちら

CAST

  • 安部 萌

    シングル/女の母

  • 阿部 百衣子

    シングル/役場の後輩

  • 荒木 知佳

    シングル/娘

  • 石川 貴大

    B/先輩

  • 石坂 杏子

    A/母

  • 宇佐美 優花

    B/息子の実母

  • 梅田哲志

    シングル/居候

  • 小笠原 瑛作

    B/秘書

  • 緒方 壮哉

    シングル/棟梁

  • 奥 萌

    B/棟梁

  • 小山 薫子

    A/犬

  • 菊地 侑紀

    A/棟梁

  • 河野 まとい

    B/お七

  • 坂本 華菜

    シングル/カール

  • 鈴木 正也

    A/先輩

  • 鈴木 遼太

    A/秘書

  • 田口 紗亜未

    B/丁稚

  • 寺澤 亜彩加

    A/大臣

  • 徳永 弥芳子

    B/犬

  • 難波 朱夏

    B/母

  • 畑中 瀬音

    A/女

  • 花輪 あやか

    B/レポーター

  • 原口 理沙

    B/女

  • 平井 貴大

    A/丁稚

  • 松葉 優佳

    A/お七

  • 三方 美由起

    B/大臣

  • 三原 海

    A/レポーター

  • 森田 聡洋

    シングル/息子

  • 湯川 拓哉

    シングル/父

  • 湯川 立梨

    シングル/ヨハンナ

  • 芳野 里子

    A/息子の実母

  • 米川: 俊亮

    シングル/ベートーヴェン

STAFF

美術岩出 玲於奈,木内 政太郎,須澤 里佳子,平嶋 佑紀,吉岡 牧穂,山崎 亜美,和田 尚久 美術指導金井 勇一郎 照明秋山 梓織,籠谷 菜々,吉野 有紀 照明指導成瀬 一裕 衣裳石倉 瑞樹,KIM Sae Byul,須藤 桂子,藤本 楓,星 梨衣奈 衣裳指導加納 豊美,桜井 久美 音響星野 大輔 技術指導八木 清市 舞台監督吉成 生子 演出部渡辺 小龍 宣伝美術佐野 彩奈 宣伝写真提供寺澤 亜彩加 研究室運営アディリジャン・ヌリマイマティ,小沼 あみ,武田 篤,寺岡 瞳,丸井 智史,山方 里江 制作2017年度 卒業公演大工製作委員会 制作部 企画多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科

EVENT

同時開催
多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科一期生展
『住する所なきを、まず花と知るべし』
『大工』本公演に合わせて、作り手を知り、作品をより深める展示企画を開催。
ご観劇の前後に是非お立ち寄りください。
日程/12月23~25日
会場/東京芸術劇場アトリエイースト
入場無料

CONTACT

【問い合わせ】

住所:
〒158-8558東京都世田谷区上野毛3-15-34
多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科研究室

電話:
03-3702-1186 (直通)

メール:
tau.graduation2017.daiku@gmail.com

ACCESS

【会場までのアクセス】

東京芸術劇場 シアターイースト
〒171-0021 東京都豊島区西池袋 1-8-1
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線池袋駅西口より徒歩2分。
駅地下通路2b出口直結。