学生の皆さん・保護者の皆さま
複数人の新型コロナウイルス罹患について(10/15)

 八王子キャンパスにおいて、10月9日(金)より本日現在、PCR検査で計8名の新型コロナウイルス陽性者(学生)が確認されました。
 陽性となった方の早期回復を心からお祈りいたしますとともに、学修において不利益が生じないよう最大限、努めることを本学は約束いたします。

 陽性者が一定数確認される授業においては、一時的にオンライン授業といたしました。また、保健所指導の下、濃厚接触者の特定と連絡、自宅待機要請等を直ちに行いました。キャンパスにおける面接指導を継続するための緊急措置は、既に講じられております。

 新型コロナウイルスは誰もが罹り得る感染症です。差別、プライバシーの侵害はあってはならず、皆さまには中傷、憶測の類は慎み、当該学生の心のご支援をお願い申し上げます。

 感染経路については、学外における会食に起因するものでした。本学は、学生の皆さんへ、感染症対策の徹底、会食等を控えるよう要請して参りました。
 しかしながら、会食に起因し、複数名の陽性者が確認されたことは、残念でなりません。学生の皆さんには、新型コロナウイルスを知り、New Normalの取り組みを再確認して頂くことを強く求めます。

 未知のウイルスを前に、前期はオンライン授業を中心として、本学は全力で取り組みましたが、不十分な環境を受け入れ、感染拡大防止に寄与した学生の皆さんには心から感謝しています。
 学生の皆さんの協力に後押しされ、後期からの更なるキャンパスにおける面接指導に踏み切ることを決意し、その実現に努めて参りました。

 コロナ禍で我慢を強いられた学生の皆さんが、友人との大切な時間、キャンパスでの制作・研究活動に心浮き立ち、会食を行いたい気持ちは理解します。
 学業生活を豊かにする気持ちは非難されるものでありません。その気持ちは、制作・研究活動の原動力となるものです。

 しかしながら、市中の陽性者報告が日々なされ、冬を前に感染拡大が懸念される現在においては、今一度、立ち止まってください。
 慎むことのできる行動により感染してしまうことは、他の学生だけでなく自らの学ぶ機会、大切な家族や友人との生活を奪うことになり兼ねないことを、学生の皆さんには是非、理解して頂きたいと考えます。

 本学は、学生の皆さんの学びと表現の場を守ることを約束します。
 学生の皆さんにおいては、自覚を持った行動により、芸術文化に寄与することを社会から期待されている立場であることを理解してください。
 心置きなく楽しめる日が来るまで、複数での飲酒を伴う会合・長時間に亘る会食は、禁止とします。

 最後に、陽性となった方が学業生活に戻った際は、温かく迎えることを学生の皆さんには期待しています。本学は、学生の皆さんを最大限にサポートします。
 保護者の皆さまにおかれましても、若い学生の皆さんへの励ましとご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。

 なお、更にお伝えする事象が生じました際は、適宜、お知らせいたします。

多摩美術大学 学長 建畠 晢
PNN委員会

関連情報

掲載日: 2020年10月15日