校友会には、会員の親睦をはかり、多摩美術大学と芸術文化の発展に寄与するという3つの目的があります。2004年、設立10周年を節目に、多摩美術大学の卒業生が関わることができる社会貢献として、全国の小学生を対象に出張型授業「出前アート大学」は始まりました。学校教育で図工や美術の時間が減少している現状を知るにつれ、子ども達とアートの楽しさ、創る喜びの体験をともにしたいという願いから生まれた新規事業でした。そして、この願いに賛同した第一線で活躍するクリエーターを講師に迎え、小学校・団体で実施してきました。
この「出前アート大学」は、あらかじめ講師と内容を設定し、既定のメニューを持たないところが特色といえます。小学校に要望をお伺いし、その内容にお応えできるよう、校友会が講師選定、学生である準会員もスタッフにしながら派遣を含めコーディネート役を務めさせていただきます。小学校・講師・校友会でその地域の人・時・空間の特色を引き出す授業を提案いたします。
この活動を通して、校友会らしい先輩・後輩の親睦も生まれています。また外に向けたこの活動は、アートやデザインに関心を持っていただく機会になっています。これからも小学校に出かけて行って、アートの素晴らしさ、楽しさを子どもたちに伝えます。